性病についてのブログを書いたこの3日間で気づいた事があります。北米にはあっても日本にないもの。
私はカナダへ来る前に8年も看護師として日本で働いていました。しかし渡加して21年。日本語が、特に医療用語が怪しくなっています。なのでもっぱら使うのがウエブ検索。国民向けの国レベルの性病に関する情報サイトを調べましたがありませんでした。
北米では各州ごとに国立感染症研究所のような機関が設置されています。目的は3つ。研究、調査、教育の3本柱。教育は医療者と州民の両方に対してです。私は医療者なので伝染病の報告義務もあるし、拡大を防ぐために、この研究所の指示に従わなければなりません。だからおたふくが流行れば、アラートの手紙が届きその疾患に対する対応方法、検査方法などが書かれています。風疹の罹患患者が東京便からバンクーバーへ来た事がわかればその行動範囲などの記載された文章とか。検査方法や予防接種などアップデートもどんどん来ます。先日のように質問があれば電話で聞く事も出来ます。SARSがカナダへ持ち込まれた時も、拡大を防ぐための対処の指示はここから出されました。バンクーバー、トロントの2大都市で感染が拡大せず、早期に収束したのは一重にこの研究所の適切な対応のおかげです。
州民の教育も同様。各保健所はこの研究所のマニュアルに従い、予防接種の施行や啓蒙活動を行います。州民は研究所のウエブで情報を得る事も出来ます。
で、日本には後者がないのですね、、、折しもWHOに反してHPV予防接種が中止されたままになっている日本。その原因になった科学的根拠のない情報はネットで溢れているのに、国の機関としての国民向けの情報はなし。
風疹のアウトブレイク時も対応は不透明。HPVに限らず予防接種率の低下は著しく、もしや感染拡大を防止する機能も果たしていないのか?と疑いたくなります。
感染病は感染経路がわかっていて予防できるものが殆どです。その予防に落ち度があれば、亡くなる必要のない人が亡くなると言う、あってはならない事態に繋がるのです。先進国らしくない、この一面を知ってもらいたいと書いてみました。
大木の内側。火事で中側が焼けていますが部分的に残っています。どんな大木だったんだろう。
私はカナダへ来る前に8年も看護師として日本で働いていました。しかし渡加して21年。日本語が、特に医療用語が怪しくなっています。なのでもっぱら使うのがウエブ検索。国民向けの国レベルの性病に関する情報サイトを調べましたがありませんでした。
北米では各州ごとに国立感染症研究所のような機関が設置されています。目的は3つ。研究、調査、教育の3本柱。教育は医療者と州民の両方に対してです。私は医療者なので伝染病の報告義務もあるし、拡大を防ぐために、この研究所の指示に従わなければなりません。だからおたふくが流行れば、アラートの手紙が届きその疾患に対する対応方法、検査方法などが書かれています。風疹の罹患患者が東京便からバンクーバーへ来た事がわかればその行動範囲などの記載された文章とか。検査方法や予防接種などアップデートもどんどん来ます。先日のように質問があれば電話で聞く事も出来ます。SARSがカナダへ持ち込まれた時も、拡大を防ぐための対処の指示はここから出されました。バンクーバー、トロントの2大都市で感染が拡大せず、早期に収束したのは一重にこの研究所の適切な対応のおかげです。
州民の教育も同様。各保健所はこの研究所のマニュアルに従い、予防接種の施行や啓蒙活動を行います。州民は研究所のウエブで情報を得る事も出来ます。
で、日本には後者がないのですね、、、折しもWHOに反してHPV予防接種が中止されたままになっている日本。その原因になった科学的根拠のない情報はネットで溢れているのに、国の機関としての国民向けの情報はなし。
風疹のアウトブレイク時も対応は不透明。HPVに限らず予防接種率の低下は著しく、もしや感染拡大を防止する機能も果たしていないのか?と疑いたくなります。
感染病は感染経路がわかっていて予防できるものが殆どです。その予防に落ち度があれば、亡くなる必要のない人が亡くなると言う、あってはならない事態に繋がるのです。先進国らしくない、この一面を知ってもらいたいと書いてみました。
大木の内側。火事で中側が焼けていますが部分的に残っています。どんな大木だったんだろう。