シリーズ3日目
シリーズの要約:
1日目:プロは自治団体を持ち、自治団体内で全てをまかなっているので、外部から干渉されない。
2日目:強制力(法的効力)のないスタンダードやスコープは無意味
2日目に日本で看護系組織と言えば
看護協会
日本看護系大学協議会
日本NP教育大学院協議会
日本専門看護師協議会
日本NP学会
その他各分野
と書きました。 日本NP教育大学院協議会も日本版NPに関するスコープを作成しました。これについてはどうでしょうか?
日本NP教育大学院協議会は大学院と名がついているぐらいですから、教育機関の組織。どうして教育機関の組織が卒業生のそれも卒業後何年経ってでも責任が取れるのでしょうか?作ったスタンダードの効力を持つことができるのでしょうか?つまりこのスタンダードは教育の目的に作られたもので、卒業後は知りません、、、となるのです。よってこのスタンダードは現役には無関係となるのでプロ組織の定義には入れられないのです。
まずいことにこの協議会が今のNP資格試験を行っています。 教育をして資格試験もして、その資格試験は意味のあるものですか?海外では利益関係があるもの間で行われることは信頼性が低くなります。 A社が作った機械をB団体が検査するのと、A社が作りA社が検査した機械。もしくはA社の関連団体が検査した機械。どれが一番信頼できる検査結果だと思いますか?私なら前者を選びます。その理由はいちいち書かなくてもわかりますよね。
協議会が教育して協議会が免許試験をしている。試験内容ずぶずぶでばれてるでしょう?と思われても仕方ないのです。だって資格試験に受かる教育機関でなければ評判は上がりませんから、漏洩の可能性が高くなる。そこが信頼を得ない原因となります。余談ですが免許試験に関しては国家試験でなくてはならない、とは言いません。利益関係のない独立した団体であれば良いのです。
おっと随分脱線してしまいました。誰もスタンダードを作ってくれないし、免許の管理もしてくれないから協議会も仕方なく、、、と言う流れだったのだろうと推測しますが18年経った今でもその状態が変わらないのは何故?
こんなところにも自律したプロとなれない理由があるのです。
教育機関とは何の繋がりのない組織でなければプロの自治団体とはなれないのです。そう思いませんか?
続く