先日の会議で興味深い事を聞いた。
入院中に感染してしまう院内感染は医療者が運び屋になってしまうと言われている。医療者が患者から患者へ診察や療養上のケアをする為に起こってしまう。予防は患者間で医療者が手洗いをする事。そして昔看護師が被っていた白い帽子や男性医師のネクタイ(ベッド上の患者の上でブラブラ)などの使用が禁止されたり、清掃の強化などを行なってもなかなか減少しないものだった。それが私の働く保健機構では、この新型肺炎発生後全く院内感染が起こっていないそうだ。
院内感染は入院患者にはすぐうつってしまうが健康体である医療者は媒体になるだけで病気になる可能性は患者に比べてかなり低い。しかしこの新型肺炎は違う。世界中で多くの医師や看護師が亡くなっている。自分自身を守る為にも医療者は感染予防のプロトコールを必死に守る。その恩恵が他の院内感染減少に繋がっているのではないか、と。不幸中の幸いと言うべきでしょうか?徹底した手洗い。入念な医療機器の掃除。この習慣はコロナが終息しても続けて欲しいと思います。
院内感染例は ノロウイルスの下痢、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)、クロストリジウム ディフィシル感染症などです。