走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

障害を乗り越える

2017年11月01日 | 仕事
何だか連日連夜、遅い日が続く。今夜はコミュニティーのインフォセッション。お題はオーバードースではない。low barrier housing 開設に伴うもの。

Low は低い
Barrier はバリア、障害
Housing 家

元ホテルを改造して49室のこれが我が町にできるのだが、周辺住民の大反対に対して主催されたもの。会場には450人強来ていたと聞いた。プロのメディエーターが仕切っていたけど、質問や意見は凄かった。反対派、賛成派、、、

この施設に入れるのはホームレスの方々。テンポラリーなシェルターと異なり、長期的な目的。スタッフも24時間常駐。その上ICMと呼ばれるチームもここに作られる。ICMは精神科医、NP、薬物依存カウンセラー、看護師、ホームレスアウトリーチ ワーカーで構成され様々な問題でホームレスになった人たちの社会復帰をサポートするわけだ。

悲しいかな、偏見的な声も出たし、正しい知識がなければ誤解だってある。山あり谷ありのスタートを切ったわけだ。

で、私の患者がマイクの前で簡潔に誠実に意見を述べました。その勇敢な姿に涙が出そうになりました。アルコール依存とメンタルヘルスで苦しんだ日々。リカバリーと言う言葉を信じて良いのだと確信させてくれました。嬉しい夜でした。


秋色の川辺

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