さあ、今日からシンポジウムの感想を書いていきましょう。
パネルディスカッションの中で「看護師の本質」は何であるかの問いに筑井さんが「やさしさ、強さ」と言ったことに対して私は
それは日本の看護界で私の嫌いなところ。性格を看護を表現する言葉に使うから。私の働くカナダBC州では看護のスタンダードはサイエンスによって表現されている。
と言ったことに対する補足。
これは長いシリーズのブログですが全部読んでいただけると、何故私がこだわるのかご理解してもらえると思います。
で、私が筑井さんが間違っていると言っている、とは決して思わないでください。個人を責めるだけでは何も変わりません。筑井さんほどの方がそう言ってしまうほど、何かが間違っている。それはシステムです。システムというのは社会の構造や法律や組織のあり方などを指します。この場合は日本の看護教育のあり方と風習です。
看護の発展は理論であり、サイエンス。近代看護はこのように構築されてきています。この視点で教育を受け、職場も同じように取り組んでいればこのような返答は出てこないはずです。
サイエンスや理論以外のことで学生や新人をなじっている人を増やしてはいけません。そのためにも教育を見直し、新しい世代を育てていく必要があるのです。
こちらもおまけで
冒頭写真: バンフへ国立公園へ訪れる人が多いのは短い夏。でも冬も素敵ですよ。雪を被ったそびえ立つ山々は地球の力と歴史を感じます。