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カナダの医療は無料。
で、その無料の医療に含まれないもの
コミュニティーでの薬代
理学、作業療法
カイロプラクター
針治療
訪問介護
特別老人施設利用費
そして歯の治療費。
これらは労働をしている人は職場の保険がカバーするので個人で支払っている人は、定期の仕事を持っていない人や生活保護を受けている人たち。しかし訪問介護や老人施設利用料は収入や財産により支払い料が代わり、一番収入の低いグループは政府が全額負担をしてくれる。他のものも一部か全額が政府によって支払われる。
で、今回発表されたのが歯の治療費を政府が支払うことになったのだ(今までは一部負担)。しかしこれも一番収入の低いグループのみ。公平なケアに向かって嬉しいこと。年齢ごとグループで徐々に導入が始まり2025年までに国民全てが歯の治療と予防にアクセスができるようになると先週発表があった。
私の患者層はこの一番収入の低いグループ。歯の健康は維持はとても難しかった。ボロボロになって全抜歯を待って抜いてもらい、、、のパターンが殆どだった。虫歯から化膿して、そのまま脊髄炎になった患者もいた。近年の研究によると歯の健康は心臓や脳の病気の発生率に関連していると、出てきている。歯以外の予防という意味でも重要なのだ。
しかし発表直後から非難も出ている。それは申請のややこしさ。誰が、どれだけカバーしてもらえるのかが明確でないとか。そりゃそうだ。入れ歯かインプラントかで値段はずいぶん異なる。長年ケアを怠ってきていた人たちだ。歯石除去だって一回で終わるはずない。さあ、デンタルケアをユニバーサルケアに含むこの計画がどうなるか見守っていきましょう。
予防的なケアはトレンドですから〜
冒頭写真:氷河が削った谷を行く〜