走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

健全なディスカッション

2023年12月14日 | 仕事

勘違いしてもらいたくないので書きますが、昨日のブログの最後に


いつでもクリティークできる力。質問できる力。意見できる力。そのためには目の前にあるものをそう言うものだと鵜呑みにする習性を正すこと。真実や良いものはそうやって築かれていくのです。肩書きに惑わさられずしっかり目を見開いて!そんな看護界を作っていきましょう。


と書いたのはディすることを推奨しているのではありません。納得のいかないこと(Does not make sense)をそのままにしない。 ディスカッションをする。本人に聞いてみる。10月に参加したNP学術集会でお偉い先生に向かって食い下がった私。だって納得いかなかったから。相手が医師だろうが政治家だろうが、関係ありません。大事なのは理解できる内容かどうか。なんてったって公の場でステイトメントをしているわけですから。


違う意見があるのは当然。物事は見方によって理解も異なりますから。ディスカッションなしでは合意には辿り着けません。それに合意に辿り着くことがゴールではなくプロセスそのものが歴史を作ったりします。しかしなぜか日本では肩書きにこだわり、火を起こすのを避け、なあなあで過ごしているのを頻回に見かけます。


講演者になる時には聴講者が理解できるように説明することが講演者に期待されます。 読書とて同じです。 理解できない時、納得できない時に自分も理解力が足りないから、とは思わず、もう一歩踏み込んでみましょう。それに難しい言葉を連発して誤魔化している人だっていますからね。 物事の真の理解ができている人は他者を納得させることができるような説得力があるはずです。それが見えない時は、あなたが引く必要はどこにもないのです。


物事を荒立てる、風雲児、トラブルメーカーと名付けず、良いものを作り出すために必要なプロセスと思うようにしていきませんか?縦社会を壊して健全なディスカッションがあちこちで起こる。そう言う看護界を願っています。


“If we are to better the future, we must disturb present”

By Catherine Booth 






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