走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

医師の自殺率

2021年11月04日 | 仕事
今週の勉強会。お題は医師の自殺率。
朝から重いお題でした。こちらは2019年にアメリカで制作されたドキュメンタリー「Do no harm」の予告編。私たちは21分バージョンを見てディスカッションをしました。

このドキュメンタリー内でショッキングな言葉。医学部の教授の言葉。毎年クラスの1/3が自殺をした医師の空席を埋めるために卒業している。ひえーその数字は怖すぎる。アメリカでは職種別の自殺では医師が一位となっている。3年目、4年目の医学生、レジデント、救急医、プライマリーケア医、麻酔医、外科医に多いらしい。

完璧さを求められる職業、プレッシャー
メンタルヘルスのスティグマ(メンタルヘルスがあると免許停止や取り上げになるのではないかの恐怖から治療を受けない、病状を隠す)
慢性的な睡眠不足、過剰労働
ハラスメント文化(学生、研修医期間)

などが原因と言われている。2018年ごろから免許更新時の質問からメンタルヘルス関係の質問削除など活動が行われて来た。そしてコロナ。世界中の医療者が疲弊していることは誰もが知っている。医療者だけではなく、一般人口で増加しているメンタルヘルス系疾患、薬物依存、そして自殺。

医師は神ではなく、同じ人間。

内からと外からこのアイデンティティーの浸透が必須だと思った。検索するとTed talkでも同じような内容が閲覧できます。日本語字幕をつけてどうぞ。

Do No Harm にも出ていた、Dr. Pamala Weible のTed talk


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