走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

革新的なBC州

2021年11月03日 | 仕事
わーお。凄いはBC州。勢いは止まらない。昨日記者会見がありました。英語のビデオはこちら。

麻薬など習慣性が高い薬物には特別な法律がある。日本で言えば麻薬取締法。で、何をBC州がしたかと言うと、国政府に向けて州政府から取締法の変更を正式に願い出た。

変更は麻薬、覚醒剤などの所持を違法から取り除く事。使用目的での少量の薬物保持は犯罪にならない、という事。販売目的の保持は今まで通り違法。

これで何を狙っているか?と言うと薬物使用のスティグマを無くすこと。スティグマを取り除くことで、依存者が医療へアクセスできる。これを狙っているのだ。止まらないオーバードース(OD)による死亡。みなさんはテレビに出て来るような人を想像すると思います。バンクーバーへ来たことがあれば、東ヘイスティング辺りでうろついている人を想像するかもしれません。しかしODで亡くなる人はあなたと同じで学校へ行く生徒、会社員、母親であり、父親。誰にも知られたくなく、家族から隠れて一人で使用し、死亡するケースが絶たない。家族は冷たくなっている家族を発見、死亡原因を聞き驚くケースだ。違法薬物に強度の麻薬が混入されるようになって、その数は鰻登り。いつもの薬だといつものように使用して思いがけずODとなるケースなのだ。覚醒剤にも混入される麻薬。売る側は依存が進みカスタマーが増えることばかり願っているから。

依存は病気でありクライムではない

と長らく言い続けて来た薬物依存医療チーム。司法やスカラーと組み今回の前進へ繋がったようだ。

びっくりするニュース?歴史を見ればわかります。お酒が違法だった北米、大麻は以前違法だった。今は合法化されている。合法化することで得られるメリットがあるのは明らか。

しかしこれらは解決方法のほんの一策であり、これ以外にもまだまだやらなければならないことは山積み。

法案改正が通りますように。

冒頭写真:いつもならここにいっぱいのカモがいるのに数羽のみ。まだ浅き冬かしら


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