手術記録を興味深く読んだ。
とても難しいケース。病棟全体が術前プランを立てて計画は始まった。
何度も腹部の手術を受けているため、これ以上できない、とあちこちで断られた末のこと。この手術ができないのなら自分は死んだ方がまし。術中に死んでも構わない、術後の創が治らなくても良いから、一か八かでやってほしい、と患者の懇願だった。
きっと今までも似たような状況だったと予測する。モグラ叩きのような状態。一つを直せば二つの問題が顔を出す。昨日も書いたように切ってお終いとはならない。
一度切った創は完全には元には戻らない。くっついても小さなストレスで引き剥がれてしまう。何度も書くが人間の皮膚は最高のバンドエイドで鎧みたいなもの。そこを切るかどうかで大きな差が出てくる。外の皮膚だけではない、筋膜や筋肉や臓器を守るために、体を動かすため、何層もの層と細胞がうごめいているのが人間の体。
散り散りになったメッシュを拾い出し、新しいメッシュを固定させるのも難儀な状態。穿孔していた小腸を切除縫合、と彼はまた消化器官の一部を失った。
いつ退院できるのだろう?彼の回復を願いたい。
とても難しいケース。病棟全体が術前プランを立てて計画は始まった。
何度も腹部の手術を受けているため、これ以上できない、とあちこちで断られた末のこと。この手術ができないのなら自分は死んだ方がまし。術中に死んでも構わない、術後の創が治らなくても良いから、一か八かでやってほしい、と患者の懇願だった。
きっと今までも似たような状況だったと予測する。モグラ叩きのような状態。一つを直せば二つの問題が顔を出す。昨日も書いたように切ってお終いとはならない。
一度切った創は完全には元には戻らない。くっついても小さなストレスで引き剥がれてしまう。何度も書くが人間の皮膚は最高のバンドエイドで鎧みたいなもの。そこを切るかどうかで大きな差が出てくる。外の皮膚だけではない、筋膜や筋肉や臓器を守るために、体を動かすため、何層もの層と細胞がうごめいているのが人間の体。
散り散りになったメッシュを拾い出し、新しいメッシュを固定させるのも難儀な状態。穿孔していた小腸を切除縫合、と彼はまた消化器官の一部を失った。
いつ退院できるのだろう?彼の回復を願いたい。