走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

3回目の接種

2021年12月05日 | 仕事

先日カナダ政府から、50歳以上、2回目から6ヶ月以上経過していたら3度目のコロナワクチン接種を推奨すると発表がありました。


クラスターが発生しやすい老健施設では既に始まっていた3度目のワクチン接種。医療者への接種も始まっていました。そして今回は一般人も50歳以上であれば、と発表です。


カナダ政府からで、まだBC州での発表ではありません。国の発表を受けて州の出方に興味あり。何せ511歳の接種が始まったばかりで、それプラス3度目ですから。


まず、大規模な接種センターの再開となるのでしょうか?夏の終わりには次々と大規模センターが閉鎖されていった。接種率が70%を超えたあたりだった。必要性が減り、場所として使っていたアリーナが通常運営に戻りつつあったことも理由。屋外のコロナ試験センタープラスコロナワクチン接種センターは各町に一つは残して、屋内のワクチンセンターを閉じたわけ。しかし屋外のコロナセンターはいつも長蛇の列。2時間待ちも当たり前だった。


この状態で50歳以上と511歳の接種には無理があるだろう。臨時職員の招集、ストラクチャー作りの再開か?


前回は年齢ごとに優先順位を決めて行ってきた。今回もそうなるのだろうか?そもそもワクチンの備蓄はどれぐらいあるのだろうか?


WHOはワクチン格差があり続ける限りコロナ禍は終わらない、と言う。2回打てていない国がある中、3回目の接種は控えるべきと言っていた。これが大大的に3度目のワクチンを広げられなかった理由。そのかわり先進国は途上国へワクチンを寄付してきた。しかし世界の平均はまだ55%。オミクロン株が検知された南アフリカは29%。格差が健康に影響を与える良い例だ。






しかし、オミクロン株が世界中に広がりを始めた今、国はついに3回目接種を発表したのだ。最も人が交わる季節クリスマスを目前に控え、これからの動向に注目していきたい。



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