走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

バーチャルの限界

2022年10月30日 | 仕事
今週の勉強会のお題はキャパシティーアセスメント。日本語で直訳すると能力評価。職場での能力評価とかではなくて、脳の障害や疾病により意思決定する能力があるかどうか。
意思決定する内容は人生の最期をそう過ごしたいか?医療ケアに関する意思決定もあり、財産分与や財産をどうするかなどの経済的な意思決定も。

講師は精神科医。プライマリーケアをする医師やNPにとってこれは身近なお題。

お金が絡むと、どうも人間は醜い生き物に変わるから、このような時期にはアドバンテージを取ろうとする輩は絶えません。

で、多くのクリニカルパール

真珠 - 走るナースプラクティショナー   ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

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昨日のブログでパールをおすそ分けと書きましたが、パールってご存知ですか?真珠だとは誰でも知っている事。しかし、昨日のような場合には臨床の経験で得た役立ち情報の意...

goo blog

 

や法的意味などを学んだわけですが、この方コロナ中もキャパシティーアセスメントをする時には対面で必ずしていたとか。理由はビデオを使っても、画面に写っていない場所で家族が本人を操っていないか?確かめられないから。同じ空間にいないとわからないことは多い、と。

これはバーチャル医療で感じていたこと。どんなにバーチャル診療が進んでも、対面と完全には置き換えることができない、何か失っている感覚があった理由がわかった。目と耳だけではなく、匂いや、皮膚感覚。五感をフルに使える環境が対面にはある。

バーチャルの限界を知ることで、バーチャルをしながら安全に診療する。今更ながら考えたのでした。

冒頭写真:上手く写らなかったけど玄関前に爪の長いサンタクロース風の大人形が立っています。怖っ




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