走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

雀蜂

2020年08月28日 | 仕事
海辺のコテージは敷地の大きな農家の一角にあります。木々に囲まれ浜辺を望むプライベート感満載の場所。しかし2つ難点が、、、それはwasp 日本語で言う雀蜂の巣が近くにあるようでウッドデッキで食事をしていると雀蜂のお出ましです。別に農家だからと言うわけではなく自然の多いBC州。Waspなんてどこにもいます。我が家も大きな巣を見つけた事が2度。昨年はお隣さん。毎年Wasp対策をしています(春先に女王蜂を捕獲すると平和)。テニスラケットのような形で電流が流れるものをキャンプには必ず持って行くのですが迂闊だった、コテージなんて洒落た名前だけに持ってこなかったら案の定。

で、昨夜は娘(15歳)がやられました。潮風が気持ち良いので窓やドアを開けっ放し(網戸なし)にしていたので日中に部屋に紛れ込んでいたようです。凄い悲鳴で泣くので駆けつける私達。旦那は怪しき昆虫をスリッパで一撃。Waspを確認した私は応急係。

抗ヒスタミン剤(私がアレルギー持ちなので常備薬)と鎮痛剤を飲ませ、局所を氷で冷やし今朝はケロッとしています。局所の腫れもありません。痛みは触ると少しぐらい。ホッとしました。

で、興味あって調べると私がした以外の応急処置で知らなかった事が、、、
  
よく毒を絞り出せと言いますが、口を使っちゃいけませんよ。ぎゅーっと指で絞り出す程度。あと流水で洗い流すも良し。

そしてWaspの毒はアルカリ性なので酢を擦り付けると中和されるそうです。しかし蜜蜂の毒は酸性だから逆効果なので要注意。

それから蜜蜂は針を残すタイプ。爪や毛抜きで30分以内に抜き取りましょう。

アレルギーショックを起こす人もいます。その場合はエピペンを使っても救急車をすぐ呼びましょう。エピペン一つでは足らず呼吸停止になる事だってありますから。

2つ目の難題は次回へ


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