走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

きな臭い

2020年08月27日 | 仕事
コロナが始まった以来色々な統計を見ている。数字を見てだけの机の上での疑問がある。

日本のコロナによる死者数は正確?

こちらの数字は人口比での死亡者数の統計
ただ今
1位 ベルギー 875.15
3位 イギリス 623.4
4位 スペイン 619.04
5位 イタリア 586.53
9位 アメリカ 544.39
12位 フランス 454.22
23位 カナダ 246.53
40位 ドイツ 111.95
78位 フィリピン 28.49
106位 日本 9.63
121位 韓国 6.04
127位 シンガポール 4.79
130位 ニュージーランド 4.5

ヨーロッパグループはさておき、アジア圏を見てみる。WHOの累計感染者数の報告によると

フィリピン 157918
シンガポール 55661
日本 54714
韓国 15318
ニュージーランド 1271

この2つを掛け合わし人口を考慮すると、日本の成績はかなり良い。高齢者が死亡するケースが多いコロナ。世界一の高齢者割合を持つ日本が死亡者数を抑えているのは素晴らしい状況。しかし検査を受けた人の数と陽性が確認される数を見た時、日本は陽性率が大変高い。ここがきな臭いんですよ。

私の州では風邪症状がある人は全員検査を受けなければならず、それは救急でも同じ事。私の患者層はオーバードースで救急へ運ばれる人が多いが、そんな人でも必ず救急でコロナの検査を受けています。呼吸不全で死亡したケースも調べる事を推奨しています。BC州で最初のコロナが確認されたのは1月下旬でロックダウンが始まったのは3月下旬。だんだんコロナの全貌がわかった時遡ってケースを見直し可能な場合は検体を見直してコロナによる死亡者と感染者を正確にしたほど。疑うべきは徹底して調べ、状況を把握するのが州の態度。日本ではこの辺りがどうなっているんだろうか?数字が上がると困るからできるだけ隠しておいたほうが、、、に思考過程が向いていないか、検査報告のガイドラインの徹底具合はどうだろうか?と疑ってしまうのです。

データーを制するものが医療を制す

実態を把握してこそ対策が生まれ、状況をコントロールできる。コロナは長丁場。これからの事を考えると今のうちに実態を把握しておいた方が得策だと思いますよ。

私の考えすぎである事を願うのであった、、、

冒頭写真: 静かになった浜でする焚火はなんとも言えない。良い炭が出来てから食べる焼き牡蠣は最高!!!満点の星空で天の川を久しぶりに見ました。光害がない空〜





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