走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

規制強化

2021年03月31日 | 仕事
あああ、ついに来た。ワクチンキャンペーン中に第3波が。イギリスからとブラジルからの変異種が増加し、11〜1月の感染者数を超えたこの数日。

昨日の発表から日付が変わってからの3週間の規制強化。

レストランはテイクアウトと屋外の座席営業のみ。
ジムやダンスやヨガなど大人の屋内アクティビティーは1:1のレッスン以外は禁止。
ウイスラースキーリゾートは営業停止。
教会などの宗教活動の屋内礼拝サービス不可
小学生4年生から高校3年生は学校でマスクの着用奨励

夏に向かって規制が緩くなる事を期待していた州民にとってワンツーパンチを喰らった感じ。しかし過去1年間BC州がカナダ東部に比べてコロナを抑えてきたのは早め早めの行動。今回もどの州より早く対策を始めたわけだ。精神的にそして経済的に影響を与える今回の規制強化。簡単ではなかったと思う。しかしこう言う舵取りが重要になるパンデミック。素晴らしいリーダーが存在するBC州へ感謝する。

そしてもう一つの重要な発表が昨日あった。アストロゼニカのワクチン使用年齢を加えた事(55歳以上のみに利用)。カナダではまだ報告が一件もないし、先を行っているヨーロッパでもとても小さい数字だけれど確実に報告が増えてきている低年齢、特に女性での血栓報告のため(10万から100万人に1人の確率)。これはカナダ全土での変更。ワクチンキャンペーンが加速している時だけでに州民に驚きを与えた事だと思う。

今までに人類が経験しなかったコロナパンデミック。ポイントからポイントで決断を迫られるリーダーたち。今回のような後退も仕方のない事。大切なのは「間違った決断をした」と過去に遡って責めることではなく、未来へ向かって皆がベストを尽くしている事を認知して、リーダーを信じてついていくこと。

州民や国民一人一人の行動が最大の予防策のパンデミック。一緒に進んでいきましょう。

冒頭写真: 蕾が色づく季節。嵐の後の快晴。


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