走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

子供の不安と落ち込み

2017年02月27日 | 仕事
昨夜は雪。今日は快晴。もちろんスキーへ行ってきました。いいシーズンです。この辺一帯から南はワシントン州までしっかり眺める事が出来ました。



学会で再確認した事。その2。小児の不安症へやうつへのアプローチ。

大人でもよく患者から言われるのが、薬を飲んでも完全によくならない。まだ落ち込むし、不安にもおそわれると。

性格なのか病気なのか、ここを考慮しなければならない。

人間にとって緊張することもあるし落ち込むこともある。その程度は個人差があるもの。大切なのはそれによって日常の生活にどれほど影響が出ているかどうかだ。

大人であれば、仕事へ行くこと、家族のケア、家事にガスや電気代の支払い、日常品の買い物、そして近所付き合い。

子供であれば、学校へ行くこと、部活動への参加、友達付き合いなど。

両方に共通なこと。食事を摂り、清潔(お風呂や衣服)そして睡眠。こう言う事が不安や落ち込みで出来なくなる。そこまで来ると性格ではなく病気と言っていい場合が多い。

治療を始めた場合、不安や落ち込み具合よりも日常生活がどうであるか評価する事が大切だ。そして不安や落ち込みは人間の自然な感情の一部だとから完全になくならないことを明確に伝えることだ。

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