シリーズ6日目
シリーズの要約:
1日目:プロは自治団体を持ち、自治団体内で全てをまかなっているので、外部から干渉されない。
2日目:強制力(法的効力)のないスタンダードやスコープは無意味
3日目: プロの自治体は教育機関と無関係なものでなければならない
4日目: スタンダードとスコープとは
5日目: プロの自治団体である免許を管理する団体とは
5日目のブログを読んで、えー国家試験っていうぐらいだから国が管理すれば良いじゃない?って思った方もいたはず。それについて書きます。
そもそも、その国家試験で計っている内容はなんでしょう?
その試験を受けたときに合格点があったかどうか
これだけです。5年後10年後の保証なんてどこにもないのです。そこから下ってしまう人や新しい知識をアップデートできない人が大勢出たって、知ったこっちゃない!これが国家試験です。
だから北米では免許更新があり、合格した時から知識レベルが落ちていないことを免許を管理する団体が担保しているのです。
いい加減、このあげっぱなし免許に疑問を持ちましょう。車の免許は更新制で高齢となれば、その特殊性を試すやり方だって導入されているのに、なぜ命を預ける医療者はおじいちゃん、おばあちゃんになって、手が震えても、コンピューターが使えなくても続けることができるのでしょうか?高齢化だけではなくて、いろいろな意味で継続するのに不適切な人だって現れますよね。これについては以前も書いています(あら、今回のシリーズのサマリーみたい。でも今回はこれよりも深掘りします)。
それに今回のシリーズで何度も書いていますがプロの自律には自治です。外部の、そのプロがなんぞやを分からない外部の人間を入れてどうするのですか?目指すは自律。全てを自分たちでまかなう。つまり責任も取る、これを英語ではAccountability と言います。なんとなく、、、責任は取れません、、、誰かがやってくれれば、、、何度も書きますが、このような態度では公民の信頼を得るプロにはなりませんから。
続く