走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

看護師のキャリアアップ その3

2018年06月07日 | 仕事
看護師のキャリアの広がりが行き詰まりなのは何故か?それは以前にも書きました。長年にわたるリーダーシップの欠如。それはそれを輩出できない教育機関の失敗でもあります。

教育機関では研究に没頭できるアカデミアの他にリーダーを育成する場でもあります。だからリーダーシップに必要なフィロソフィーを土台とする教育が重要です。 日本には看護の修士課程が100校あまり、博士は60校あまりあると言うのに。悲しい現実です。そう言う面でも教育の質を疑問視したくなります。

ここで書くリーダーとは法や国や組織を動かすリーダーシップです。他の分野も考慮すれば歴史上、学がなくても偉業を成し遂げた人は世界中大勢いるので、修士や博士が必要項だと言っているのではありませんが、大学院で学ぶ論理や社会学にはリーダーを支えてくれる知恵を与えてくれます。

日本にも素晴らしい看護師リーダーを見受けます。その方々が声を大にして警笛を鳴らしているのに迷走しているのはなぜなのでしょうか?それは適任のリーダーの絶対数が少なく他の声(政府や医師会、はたまた同職の看護師の重鎮に)に打ち消されているからだと思います。だからリーダーの輩出のためにも看護教育の質の見直しも早急に行っていくべきだと思います。

海外日本人講師を批判していた方は、講師の方をマイナーな大学修士号保持者でその方の筆頭著者の論文が見つけられなかったなどで批判していました。

日本人のブランド思考

私はそれが頭に浮かびました。何故日本はどこの高校、大学などとそれで人を計ろうとするのでしょうか?アカデミアの世界で生きていくなら論文の数やどこの雑誌に出しているかで測られるのは仕方のない事。しかしアカデミアの世界以外で活躍されている方には他の測り方もあるはず。

続く


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