4月1日からBC州で始まったもの。
避妊に関するものが無料となった。
経口避妊薬
IUC
インプラント
注射薬
モーニングアフターピル(緊急避妊薬)
の5種類。
Free contraceptives - Province of British Columbia
今まで若年層の避妊の難関は2つあった。処方をしてくれる医療者を見つけること、避妊薬のコスト。
前者は処方者の拡大で改善された。
後者は保険はカバーしてくれるが、家族単位の保険だから親にばれるのが怖くて自費と言う子供たちもいた。経口避妊薬だと月2500〜3000円ぐらいかかる。労働が許されない14歳以下は難しいものがあった。それに子供だけではない。貧困層の女性たちもお金がないから望まない妊娠をしてしまうケースもあった。何故女性ばかり出費しなければならない、そんな声さえも。
で、ようやく無料の運びとなった。
このようなニュースはあっという間に広まるもので3/31の高校のクリニックでは高校生に「明日から無料なんですよね!今日じゃなくて明日薬局で出してもらいます」と言われた。
こちらはインプラントが入っていない一つ古いバージョンですが、それぞれの避妊方法の完全な使用と平均的な使用の10000人あたりの妊娠率の表です。患者への説明によく使用するものです。
https://www.sexandu.ca/wp-content/uploads/2018/09/Failure-Rate-2018.pdf
日本で利用者が多いコンドーム。完全な使用で20人、平均的な使用で180人の女性が妊娠している。経口避妊薬も平均的な使用で90人。完全と平均的な使用の違いがわかりますか?コンドームなら挿入の初めから終わりまできちんと装着していた人とそうでないか(射精の時だけ装着すれば良いと勘違いしている人が多い)。 経口避妊薬を毎日服薬している人とそうでない人。完全と平均で効果率が変わるので、今北米で推奨されている避妊方法は年齢、経産者の有無にかかわらずIUCです。
IUCは5年分の経口避妊薬の合計費より安いけど、まとまったお金がなくて利用できない人もいた。これも解消される今回の発案。多くの少女と女性が喜んでいると思う。