走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

シンポ質疑応答シリーズ 看護倫理

2021年03月15日 | 仕事
さあ、シリーズ再開です。パネルディスカッションも終わったのでパネルと私の講演と混ぜながら行きましょう。

野々内さんが看護倫理が花を咲かせたとおっしゃっていましたが、もう少し具体的にどのようにインパクトを与えたのか教えていただけますか?

野々内先生のおしゃる通り、日本で行なっている倫理は生命倫理が多いと感じます。

野々内先生が学んだ看護倫理について、現場で関わった事例などあれば教えて下さい。

実は私は2つの看護倫理を受講している。
まずはこちらが私が最も影響を受けた授業。CNSコースにいる時に受けたもの。シンポでは、Ethic and Policy in Nursing と言っていましたがEthics and Politics in Nursing でしたね。でね、事例を教えてください、、、てこのレベルのErhics ってね、さっきリンクつけた中身を読んでもらえばわかるように、おそらく貴方が考えている事例とは全くの別物なんですよ。よってストレートに話しても理解できないと思う。しかし前回のシンポのワークショップでは、その一部を背景や理論を理解していない人でもわかるように構成しました。2時間くれたら、貴方のリクエストに応えて具体的な話ができるかな?

もう一つの倫理はNPコースに変更してからNP用のEthics も受けています。それはこちら。こちらも生命倫理とは異なります。

学士もEthics の授業がありますからGraduate Level のErhics の書籍の購読をお勧めします。まずはここから始めてみてください。

で、パネルディスカッションで言っていたキーワードは
Social Determinants of Health

こちらも理解してください。理解できたら医療に対する考え方が変わります。私が言っていたカスタマイズされた医療の提供 はまさに私が学んだEthics and Politics in Nursing から派生しています。反応を見ていて(って参加者の顔はもちろん見えない。QAに全く出て来なかった。TWでも上がらない)、おそらく理解できた方は少数派だったのかな?と感じています。もっと時間が欲しかった。次回の題材にしてみよ。

もし私の母校の修士と博士課程でどんな授業が行われているか興味のある方はこちら

シンポの中でリーダーシップのコースはなかったと話しましたが、私が受けなかっただけで選択にはあったようです。


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