走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

医療者としていられる環境

2020年10月14日 | 仕事
先週は24度ぐらいまで気温が上がっていたのに、急に寒くなり、山では雪が降っています。高地のスキー場はともかく、ローカルの山も雪化粧。今シーズンは西部でも大雪が予報され、長い冬の予定。スキーヤーにとってはワクワクの年になりそう。

先日のあっぱれのブログにコメントをいただきました。

「こんにちは。カナダは医療従事者の見解は重要視されていて、博士は強気の発言が可能なのだろうなと感じました。日本は医療と政治、もしくは経済が曖昧なスタンスを取っており、医療関係者の意見がどこまで尊重されているのか疑問に思う事があります。
貴重なお話を毎回、ありがとうございます。」

ありがとうございました。気になることが、、、ボニー博士は強気で発言しているのではなく医療者として医療的視点からベストの発言をしています。医師は医師なので政治とは完全にきり離れています。政治が全面に出てご機嫌とりのような発言しか認められないのであれば、本当の医療者は記者会見に出ないと思います。医療倫理から誤っているからです。

日本のニュースでいつも不思議に思うのが専門家が専門家として扱われていないこと。政治家は政治の専門であって、医師でもなければ環境保護の科学者でもないのに、どんな根拠があってあらゆる専門家を罵倒をするのだろうと。テレビのコメンテーターも同様です。専門でないところに首を突っ込んで知ったように話す事が許される国。OO療法などの民間療法がエビデンスもなくして堂々とテレビ放映されたり、、、、そして専門家の意見を聞かない、って本当に変です。海外では餅は餅屋と言う考えが浸透しています。

普段からの政治や組織の透明性と専門家が専門家でいられる環境が、緊急事態にその良を発揮しているのではないでしょうか?





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