4月1日から避妊医療器具、薬が全て州によって支払われることになり、予想通りそれを目的に受信する子どもたちが増えている。私の高校のクリニックだけではない。同じ診療所の医師に尋ねると同じ、と言う。
カバーしてもらえるのは経口避妊薬、パッチ、リング、注射薬、IUCそしてインプラント(女性や男性用のコンドームは保健所等で以前から無料で配布)。
高校のクリニックと言っても、カナダには中学校がない地域がほとんどで、1〜7年生がエレメンタリー、8〜12年生がハイスクールなるので13歳からが私の高校のクリニックに来る。
13歳でもしっかり自分の体に責任を持っている子もいれば18歳でも全く無関心な学生も。知的障害があっても普通校へ行くので(特別なプログラムだったりアシスタントが1:1で付き添ってくれる仕組み)、そのような子供も来ます。
年齢や障害のレベルなどよりも、どれだけ自分の健康に興味を持っているか?理解しようとしているか?そこを私は重要視します。
アシスタントが「避妊が必要なのは理解しているけど恥ずかしいって言っているの」と診察前に教えてくれました。ゆっくりブロックを積み立てるように簡単なことからキャッチボールのように会話を進めました。最初の緊張感がほぐれてくるのがよくわかります。重要なポイントを自分の言葉で話せるようになりました。
じゃあ大丈夫と私は処方を出します。
望まない妊娠を避けるために大切なこと。男性用コンドームを利用していても妊娠する可能性は1000人中180人と統計が出ています。コンドームだけでは避妊できないのです。
子供に相談されたら前向きに対応してくださいね。
冒頭写真: 本日は雨。気温はグッと下がって寒い。花も寒そう。