走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

ケアモデル その2 評価

2021年11月23日 | 仕事
昨日はケアモデルについて書きました。次は評価です。

そもそも新しいケアモデルというのは国民もしくは都道府県民、所長村民をより健康へ導くもので、医療経済的にも有効なケアモデルを作っていくものなので、そのケアモデルが作られる過程で評価するべき項目は明確になっているはずなのです。

頻回に日本のAPNの方から聞く声は「アウトカムを出さないといけない、評価しないといけない」。いけないと言っている時点でアウトカムを出せていない、評価できていないが表れています。

で、この言葉を聞くたびに私が思うことは何故そうなってしまうのか?推測できる原因は、、、

与えられた仕事をしているだけ。
使命を認識していない。
ケアモデルを作っていない。理解していない。
ケアモデルのために必要なニーズ調査をしていない、既存データを持っていない、調べていない。
関連文献の知識がない、乏しい。

あたりだと思います。

そこを打開するためにはどうしたら良いか?ケアモデルというものは国レベルで行う大きなものからとても小さなものまであります。しかし基礎の考え方は同じです。対象者(国民、都道府県民、市町村民)にとって有効であり、医療経済的にプラスであることです。大きなものから小さなものまで、と書きました。小さなものなら今すぐにでも始められるのではないでしょうか?もしくは既に新しいケアモデルの中で働いているのにあなたの認識が低いだけなのかもしれません。まずは考えてみましょう。この過程をなしに評価はあり得ないし、周りに理解されることなんて起こりませんから。

続く。

冒頭写真: 朝焼け。本日も雨だそうです。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。