ばくだん皮膚科医のばくだん発言

大阪市鶴見区の皮膚科形成外科
三輪皮フ科形成外科 
院長三輪恒のブログ

ニキビ。 (その2) (前半、閲覧注意。)

2011年07月01日 | シミ、美肌

前回、記事を投稿した直後に来院されたニキビの患者さんから、またしてもDemodex(ニキビダニ)が見つかったので、アップさせて頂きます。 

閲覧注意。 食事中は特に注意。)

(↑↑ 赤い○で囲った中に見えるのがDemodex(ニキビダニ)です。)

(↑↑ 拡大写真です。ちょっとコワいですね

 

数十年来、ニキビがずーっとあったそうです。

原因が分からないままであれば、治るものも治りません。

逆に言えば、原因が分かった今、この時を境に、ニキビがウソのように消えるかも知れませんね

 

 

・・・それでは、今日の本題です。

ニキビ治療について

 

 

病気を治す時には、

  1. 原因を取り除く。

   2. 悪化要因を取り除く。

    3. 回復を早める。

 

上記3つを頭に置くべきである、と考えています。

ニキビの治療とて例外ではありません。

 

実際には.....

 

1. ◎ 菌(もしくはカビ、ダニ)を殺す 

    (あるいはおとなしくさせる)。

        → ・抗生物質の内服、外用。

   ◎ 菌のエサとなる皮脂の分泌量を減らす。

        → ・イオウ外用剤外用。

           ・ビタミンB2、B6、C内服。

           ・ビタミンCローション外用。

 

2.  ◎ 菌の“住み家”となる毛穴の中をスッキリさせるために、

     毛穴の出口を開放させる。

      → ・アダパレン外用。

         ・ケミカルピーリング。

         ・ニキビ用石鹸。

         ・体を洗う時にタオルを使用しない、等生活指導。

3. ◎ 炎症を抑える。

         → ・炎症を抑える外用剤の併用。

   ◎ 色を早く消す。

         →  ・色素沈着を早く消す薬の内服。

         ・ケミカルピーリング。 ピーリング石鹸。

         ・日焼け止めの外用。

 

...という感じです。

 

 

治すことだけを考えれば、上記1.~3. でも十分なのですが、

やはり、 4. 再発を防ぐ... ことも付け加えておきたいですね。

 

具体的には、

4. ◎再発を防ぐ。

         →  ・前述のビタミンを継続的に内服する。

            ・定期的にケミカルピーリング。

            ・化粧品をニキビ用のものに変更する。

            ・低容量ピルを内服する(女性のみ)。

  ・・・等の方法があります。

 

 

年齢や性別、化粧の仕方や生活背景によって、すぐに思ったような効果が出ないこともありますが、

根気良く治療を続ければ必ずよくなります

あきらめずに頑張って治療しましょう。

 

 

 

ニキビ治療に必要なビタミン剤や外用剤は、薬として処方するので保険適応ですが、

化粧品や石鹸の類は購入して頂く形になります。

保険は効きませんが、効果はバツグンです

一度お試しあれ。

 

 


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