資料館deひなめぐり2025
2025.2.26 (水)~ 3.2(日)10~16時(最終日15時まで)
*今年は資料館の休館に合わせて水曜から5日間の日程で開催です。
札幌市資料館
札幌市中央区大通西13丁目
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King Gnuが2024年3月23日、北海道・札幌ドームにて自身最大規模であり、
バンド史上最速となる全国5大ドームツアー”King Gnu Dome Tour「THE GREATEST UNKNOWN」”のツアーファイナル公演を開催した。
本ドームツアーは1月13日、大阪・京セラドームでの公演を皮切りに、
名古屋・バンテリンドーム、東京・東京ドーム、福岡・PayPayドーム、北海道・札幌ドームの全5会場9公演にて開催され、
約38万人を動員するツアーとなった。
そしてKing Gnuは4月6日よりアジア諸国4都市7公演をまわる初のアジアツアーをスタートさせる。
既に35,000枚のチケットは完全完売しており、
日本国内にとどまらずアジア諸国でもKing Gnuのパフォーマンスでオーディエンスを熱狂の渦に巻き込むのは間違いない。
超満員、札幌ドームの広々とした会場。今か今かと沸き立つ開演前から興奮状態のオーディエンスたち。
ステージにはメタリックに輝く山のごとく散乱したアーティスティックに非対称のLEDモニター。
両端には超巨大なLEDスクリーンが設置。
客電が落ち、まずスクリーンに浮かび上がったのは注意事項としてのWARNINGインフォメーションだった。
“我々ブッ飛んだ演奏をすることがございます”という開会宣言。
冒頭、カオティックなオープニング映像から、一気に「SPECIALZ」がスタート。
TVアニメ『呪術廻戦』「渋谷事変」オープニングテーマとしても知られる世界的なヒットチューンだ。
非日常のロック空間へと温度が急激に変化していく会場。勢いそのままに「一途」でギアをフルスロットルへ。
デジタルロックにニューアレンジが施された「千両役者」、炎がステージに無数に瞬き、重厚なビートが繰り出されていく。
さらに、怒涛の凄まじい展開が爆裂する「STARDOM」へと駆け抜けていく。
映像転換後、柔らかな雰囲気の「MIRROR」から、ヒット曲「CHAMELEON」を披露。
鬼才常田大希によるボコーダーによるラップが、妖しくも神々しい絶妙なる雰囲気を醸し出す。
ボーカリスト井口理のハイトーンなエンジェルボイスと溶け合うドープな世界観だ。
それにしてもKing Gnuはドームという巨大なライブ空間が似合う。
そして、ビートはそのままにアブストラクトな「DARE??」から「Vivid Red」へとつないでいく。
ここで誰もが知る国民的ヒットチューン「白日」で繰り広げられていくのは、淡いモノクロームなシルエットの世界観。
常田によるギターソロのフレーズが今日は特にエモーショナルだ。
井口が優しい表情でオーディエンスへ向けて「King Gnu、5大ドームツアー、ファイナルへようこそ!!! 楽しんでる?
配信も合わせて計12万人ぐらいの人が観ているんじゃないですか?
今日は、祭りといこうか。この後もよろしくお願いします!」と、意気揚々に語り出した。
ストリングスのメロディーそのままに「硝子窓」へと移行。
メロウなるままにとつとつと歌い上げる井口。ボコーダーを通した常田のコーラスが耳に深く残る。
ここで、最初期のナンバー「泡」を披露。
アブストラクトなサウンドがドープに響き渡り、レーザーが深海を漂うように淡く揺れていく。
常田による歌声によって引っ張られ、メロウにたゆたう「2 Μ Ο Я Ο」。
“この時がずっと続きますように”、と歌い上げていく井口と常田。
まさにそう思う瞬間だ。
後半だんだんと、ドラマー勢喜遊によるビートが高まり、そのまま「Vinyl」へ突入。
クリエイティブ集団PERIMETRON製作によるミュージックビデオのインパクトが強い、King Gnu飛躍のきっかけとなった2017年のナンバーだ。
新井和輝によるベースが踊るようにブンブン唸っている様が気持ち良い。
さらに常田のギターソロが吠えまくる。
途中、一拍置いて、井口によるキーボードフレーズをきっかけに、大きな盛り上がりへと突入していく様は鳥肌ものだった。
火花がステージより上がりまくり、常田による低音ヴォイスからはじまった「W●KAHOLIC」。
続いて、「):阿修羅:(」によるアッパービートで盛り上がっていく展開へ。この日最高潮ダンサブルチューンの登場だ。
ベーシスト新井が、ビートに溶け合い笑顔で揺蕩うようにキーボードを奏でる様が微笑ましい。
“この人生たった一度きり”
歌い出しの、常田によるフレーズが胸に響く。幾千ものレーザーと炎が飛び交う会場。
中盤、常田によるギターソロ以降の、生演奏でのエモーショナルな展開がスペシャルな時間だった。
煌びやかな「δ」を経て、メロウかつポップな展開で繰り広げられていくシアトリカルな「逆夢」へ。
ここでも常田のギターが吠える。そして、井口の歌声に優しく添い遂げる常田のコーラス。
ラスト、会場中に井口の「センキュー!」の声が響き渡った。
泣きメロチューン「IKAROS」では、放射される照明の美しさと呼応するかのような、
まるで天界からの視点のように魂が蕩けていく極上の展開へ。
ここで、“WAKE UP”のサンプリング・ボイスがリフレインし、常田が拡声器を片手に会場中を煽りまくる「Slumberland」。
勢いそのままに、井口の「まだまだ行こうぜ!」というメッセージとともにポップロック「Sorrows」へと傾れ込んでいく。
新井が、ステージ前方で座りながら弾きまくる姿が印象的だった。
途中、常田が「札幌!!!」とシャウトし、大いに盛り上がる会場。
トドメを刺すがごとくハイテンション・ナンバー「Flash!!!」をドロップ。
照明も音圧もこれまで耳にしたことがないほどの最高潮の盛り上がりへ。
幾多の壁を突き破り乗り越え、どこまでも大きくなっていくKing Gnu。
それにしても、会場にはいったい幾つのレーザーを用意してあるのだろう?
これまで体験したことのない、とんでもない光景だ。
ここでMC、「いい感じだよね?」と井口が言えば、阿吽の呼吸で「いい感じです」と答える元同居人の新井。
井口が、「札幌久しぶりだよね? たぶん2,3年ぶり。これはいい千秋楽の予感がしてきたぞ〜。
えっとですね。もう後半なんです。もうね、せっかくなんで今日は最終日なんで。
この後、アジアツアーもやりますけど、来れないでしょ?」
会場に沸き起こる笑い。
「今日はみなさん、ほんとにラッキーだからね。楽しもうよ。なかなかアルバム出さないバンドだから。
今日は特別に全部出し切って帰りましょう。よかったら歌ってくださいね!!!」
と、軽快にはじまったポップチューン「BOY」。
会場の巨大LEDスクリーンには「BOY」を演奏する、扮装もそっくりなKing Gnuキッズの演奏がシンクロする。
優しく高揚していくキャッチーなサウンドによって至福な空気感が会場中に拡散されていく。
中盤、常田によるポジティビティーに富んだギターソロも素晴らしかった。
終盤、キッズ井口!?が、左手を掲げラストを迎えていく。好感度大、ナイスな映像とのシンクロ演出だった。
「大合唱しよう!」と井口による声かけではじまった「雨燦々」。
さらに拡がっていく絵も言われぬ高揚感。
中盤、ドラムとベースを赤裸々に魅せていくロッキンな展開がたまらない。
会場中のオーディエンスが手を左右に振る姿。
続いて、神々しいストリングスによって「仝」が響き渡る会場。
ステージに聳える山のようなミラーの瞬きとともに「三文小説」がはじまった。
サビパートで、天井から真っ直ぐ光のタワーのようにライトが降り注いだシーンは、まさに鳥肌ものだった。
そして、赤い照明が放射され、常田によるピアノフレーズが響き渡る。
神々しい井口によるハイトーンのボーカリゼーションの美しさに立ち尽くすオーディエンスたち。
気がつけば、ステージの左右に設置された巨大LEDにはスタッフクレジットが流れていた……。
ここまでで全27曲。そう、あっという間のライブ本編だった。
いや、濃密すぎて時間の感覚が狂ってしまったのかもしれない。濃厚だけど、本当にあっという間な感覚だったのだ。
ステージに目を向けると、手を振りながら去っていくメンバー。まさしく大団円。
LEDスクリーンにはツアータイトルのロゴが映し出されていた。
鳴り止まない拍手と歓声。誰ともなく、客席ではスマホライトが瞬く間にたくさん照らされ、
会場中に数万のあかりが灯されていく美しきワンシーン。
メンバーが再びステージにあらわれた。
井口が、「アンコールありがとう! ずっと舞台袖で聴こえていたよ。
5大ドーム、たぶん!? 完走できるよね。力貸してくれますよね?
あれだよ、俺たちが5大ドームするってソニーの人たちも誰も信じてなかったからね。
たぶん、信じてくれたのはみんなだけだったよ。一緒に歌いましょう!」とメッセージ。
常田がギターをつま弾きながら、アカペラ風に歌いはじめる井口。
数万人のドーム会場だが、一対一の距離感という気持ちの近さを築き上げた信頼できる関係性、
そんな群れは大きくなり、手拍子でビートを刻みはじめたヌーと化したオーディエンスたち。
みんなの心はひとつ。そして、メンバーは青いライティングがクールなKing Gnu初のCDシングルとなった「Prayer X」をプレイしていく。
続いて、勢喜による「ワン・ツー、ワン・ツー・スリー・フォー!」の大声カウントからはじまった
パンキッシュなロックチューン「Teenager Forever」。
ステージ上で微笑み合うメンバーの笑顔が嬉しい瞬間だ。
「最後に一曲、“この時代に飛び乗っていこうぜ!”ってことで。最後に1曲楽しもうぜ!」と、
解き放たれたラストナンバーは重厚なビートでロックする「飛行艇」。
でかい会場に似合う楽曲をと、生み出されたライブチューンだ。ステージではこれでもかと炎が噴射されていく。
この瞬間がずっと続いてほしい、
誰もが心の奥底から願ったことだろう。しかしながら、エンディングを迎えていくステージ。
タオル片手に常田が「ありがとー!」と挨拶。ステージ前方に4人が並んで頭を深々と下げ手を取り合いながらライブは終了。
常田のギターがステージに残され、フィードバックノイズが余韻としてサスティーン……。
ロックな名残惜しさが、会場中に響き渡っていた。
国内公演をすべて完走した、バンド史上最速での実現となった5大ドームツアー。
誰も見たたことがない凄まじい景色を、King Gnuは魅せてくれたのである。
そして、King Gnuは4月6日よりアジア諸国4都市7公演を巡る未知の体験となる初のアジアツアーへと踏み込んでいく。
そう、ヌーの巨大な群れはついに日本を飛び出していく。
新たなシンパを広げ続け、セレモニーという名の宴はまだまだ終わらない。
ヌーの群れは、もっともっと大きな存在へと拡がっていくのだ。
M1 SPECIALZ
M2 一途
M3 千両役者
M4 STARDOM
M5 MIRROR
M6 CHAMELEON
M7 DARE??
M8 Vivid Red
M9 白日
M10 硝子窓
M11 泡
M12 2 Μ Ο Я Ο
M13 Vinyl
M14 W●RKAHOLIC
M15 ):阿修羅:(
M16 δ
M17 逆夢
M18 IKAROS
M19 Slumberland
M20 Sorrows
M21 Flash!!!
M22 BOY
M23 SUNNY SIDE UP
M24 雨燦々
M25 仝
M26 三文小説
M27 ЯOЯЯIM
----アンコール
EN1 It’s a small world
EN2 Prayer X
EN3 Teenager Forever
EN4 飛行艇