平成29年度先端科学技術活用講座(高等学校) 2017.11.22
「ラジカル重合による共重合の合成と生成ポリマーの特性解析」
【概要】
日常生活で使われている高分子材料の中で、1種類のモノマーのみからなるものは少なく、むしろ2種類以上のモノマーを共重合させて目的の物性を得ている場合が多くあります。本テーマではスチレンと他のモノマーのラジカル共重合を行い、生成物の組成が熱物性などに与える影響を検討します。
受講生: 3名
10:00~10:20 開講式・オリエンテーション
10:30~10:45 講義1 重合偏 15分
10:45~ 1.スチレンの共重合(仕込み)
11:30~12:00 重合
11:35~11:50 講義2 SEC, FT-IR 15分
12:00~12:30 2.ポリマーの沈殿精製
110℃、1時間(12:30~13:30)
SEC用サンプル: ドライヤー等で急速乾燥50mg程度 → SEC測定(TA)
12:30~13:30 (昼食)
13:30~13:50 3.乾燥後の共重合物を秤量
NMR用サンプル: ポリマー0.05g/CDCl3 2.0g(2.5wt%)
FT-IR用サンプル: NaCl板にクロロホルムで成膜
DSCサンプル: -50℃~120℃、10℃/min
13:50~14:10 4.FT-IR測定(シリコン基盤)
14:15~15:00 5.SEC、NMR、DSC見学
15:00~16:00 協議・演習「教材化と学習指導への活用」
・乾燥後のポリマーは、お持ち帰り。
【お土産】非弾性・弾性ゴムボール(1組)、周期表、クリアファイル
配付器具
ナスフラスコに仕込む
重合
70℃のため恒温水槽の水の蒸発を防ぐ
ひだ付ろ紙でろ過を行った(次回からはデカンテーションが良い)