今日は小雨が降っています。
私の航海、いよいよ、ひゅうが の艦内になります。
ヘリの昇降する場所の広さに比べ、艦内の通路は狭く、すれ違いは体を横にして
歩きます。
商船と違い、軍備優先ですから当然ですが、実際乗って見ると写真、テレビと
違ってその違いが、体感出来ました。
狭い通路を通り、また甲板に出ました。岸壁には乗艦を待つ人が多く居ました。
別の埠頭には、商船の姿も見えます。
今は動かない、内部の見学をさせている氷川丸ではないかと思って見ました。
歩いていると、この艦の案内板がありました。
万一に備えての救難消火の案内です。
重要部分は全て立ち入り禁止ですが、見学を終わると1時間位は過ぎていました。
前に停泊している、イージス艦をどうしようと、弟と話しました。
少し疲れ、腰の張りも出てきたのでやめる事にしたのです。
下船して歩いてくると、乗艦待ちの列の中で手を振る女の子が居ます。
弟は直ぐ気が付きました。姪です。
これから見学すると言っていました、友人が一人居ました。
この後はこの姪が、私達のナビゲーターになるのです。
先ほどの岸壁の右2階に見えるガラス窓の大きい喫茶食堂に入って姪の来るのを
待ちました。目の前を大勢の人が通ります。
下船してきた姪と一緒になりました。友人は帰ったとのこと。
この友人、海自おたくで、はるばる関西の方から来たそうです。
これからどうするか、土地勘のない私には2人に任せるしか有りません。
雨は強くなってきました。マリンタワーに行くことになりました。
タクシーに乗り、タワーに着きました。
外は既に夜、タワーの展望台は薄暗い照明がついているだけです。
雨の吹きつける展望台からの夜景もはっきりしません。
展望台を降り、次の目的地へ向かいます。
姪の希望は中華料理、横浜駅の構内に向かいます。
ここでハプニングが起きました。
エスカレーターで上がってきた私達の後ろで、どすん と音したのです。
振り返りました。
中年のご婦人が足を曲げうつむきに倒れています。
弟が傍に行き、どうしましたと声を掛けましたが返事がありません。
姪が、ご婦人の肩を軽く揺すりました、それでも反応はありません。
近くを通った男の人が大声で駅員を呼びました。
50メートルくらい先から駅員が走ってきました。
やっと気づいたご婦人は鼻血を出しています。
ティッシュと姪が言いました。側を通った別のご婦人が直ぐ出して呉れ血を
ふき取りました。
別の駅員が2人きました、一人は婦人駅員です担架をと言っていました。
この間、私は何も出来ないで、ただ傍に佇んでいるだけでした。
駅員が処置をするらしいのを見て、私達はその場を離れました。
姪の希望の中華食を食べ、この夜の仮泊地に向かい、1日目は終わります。