こんなに楽しい!みやび流押絵

各教室での押絵の作品や、道端で出会った季節の移ろい、クスッと笑えるテーマもありますよ~

阪神淡路大震災から29年

2024年01月17日 | 悼み

一瞬ですべてが変わったあの日から29年目の今日、快晴が眩しい神戸市中央区文化センター教室でした。


教室の後、春日野道の常光院さまへ。
28年前、犠牲になられた方々の鎮魂に制作した「押絵千体地蔵」をお祀りしていただいているお寺です。

当時、200名を越える皆さまの温かいご協力のもと、80余名の門下生と共に涙しながら制作の毎日でしたが、そのうち6名の方が今なお教室でご一緒というのも、本当に有難いご縁と感謝しております。

毎年、この日からが私の新年でしたが、今年はまた、元日に能登の大地震…
心痛む毎日ですが、皆さまに一日も早く平安が訪れますことをお祈りしつつ、再びの命を頂いた者として、まだまだ強く頑張ってまいります。


令和六年能登大地震

2024年01月02日 | 悼み

元旦早々、不安な揺れで知った能登の大地震…
夕方には、長年大変お世話になっている輪島塗の大徹さんのお店がある朝市通りが火の海に。
今朝、お嬢さんと携帯が繋がり、お家は倒壊したものの、ご両親とも無事避難所に居られると知ったとたん、涙が溢れました。
私達が被災したとき、安否が分かるまで食事がノドを通らなかった大徹さん、
まさか今度は逆に!
90近いお身体での避難所暮らし、どんなにお辛いことでしょう…
国産の漆にこだわりながら輪島塗の伝統を守ってこられた地域の皆さんにとって、お住まいを無くされたことだけでは済まない痛手だと思います。
お店に置いて下さっていた聡甫の「春宵」と私の「竜宮のみつかい」
正に辰の年に天に昇って、せめてお世話になった大徹さんをお守りしてくれたと思いたいです。
被災された皆さまが、少しでも早く落ち着かれますよう、心からお祈りいたします。


早過ぎるよ チンペイさん…

2023年10月16日 | 悼み

チンペイ(谷村新司)さんへ

アマチュア時代、活躍しておられたポートジュビリーでご一緒出来たことは、私にとって大きな自慢でした。
そして忘れもしない平成元年9月、シンガポールでの展覧会に参加するため、生徒さんたちと訪れたシャングリラホテル。

入った途端、聞こえてきたのは美しい「昴」の生演奏!
感動のあまり、その場に立ち尽くしてしまいました。
この素晴らしい曲を生み出した方と、人生の中で触れ合えた経験をあらためて誇りに思った瞬間でした。
生き急がれたことは本当に残念で仕方ありません…
でももう、ゆっくり、お休みくださいね。
ありがとうございました。


精中同窓生の皆さんへ

2023年01月14日 | 悼み

英語のH尾先生が、1月9日に亡くなられたと、ご子息からお電話を頂きました。
思い起こせば59年前、中2で英語の先生として出会い、私が英語を好きになるきっかけを下さった先生です。英語と言うか、先生そのものと言うか…

辰年だったその年、提出するノートにタツノオトシゴの絵と、お誕生日おめでとうございます!のメッセージを書いたのが始まりで、この58年間、毎年お誕生日にお宅へ伺うのを楽しみにしてきました。
たった一度、結婚して東京に住んでいたとき一日遅れで伺うと奥さまが、「夕べはヤケ酒を飲んでたんですよ(^_^;)」と言われたこともありました。

お年賀状が無く、ちょっと不安だった今年のお正月…コロナでお会いできなくても3月30日にはまた、お電話でお話できるだろうと思ってましたのに…
1月9日、奥さまの3回忌の夜、衰弱して眠っておられた先生が、パッと目を見開き「あ…!」
「ありがとう」と言いたかったのでしょうとご子息が…
先生らしい最期でいらっしゃいました。
かけがえのないご縁を頂き、本当にありがとうございました。
(6年前に伺った時のH尾先生)