こんなに楽しい!みやび流押絵

各教室での押絵の作品や、道端で出会った季節の移ろい、クスッと笑えるテーマもありますよ~

生き方と逝き方

2010年06月23日 | 悼み

元気だった頃は、流し台のヒンヤリしたところが大好きだったナツミちゃん。
22日の夜、安らか過ぎる静けさの中で、旅立ちました。
震災の前年、聡甫がバイト先から連れ帰った子で、
拾い主は、元オリックスの4番、高橋智選手の奥さま。
あれから16年、ナツミも震災のあおりを受けた人(猫?)生でした。
全壊の家から飛び出た後、無事だった絹甫の2階で間借り生活。
半月後、お向かいのアパートへ袋で隠してのお引越し。
その後、大家さんがすぐに建てて下さった仮設住宅から、区画整理のために
離れたところへまたお引越し・・・
結局その家には、7匹全員が落ち着かず、新居を建てて頂くまでの半年間、
元の場所にあった廃墟の一室で身を寄せ合う選択をした7匹。
ご飯とカイロをどっさり(冬場でしたから)運び込む毎日でした。

ネコの先生が仰るには、三毛猫が一番生命力もあり気も強いそうですが、
このナツミちゃん、生きてる間も気丈な子でしたが、その最期には、
ただただ驚きと感謝でした。
38年ぶりのライブを迎える19日。
その直前くらいから自宅で私が毎日点滴をするようになり、食べ物は
一切受け付けず寝たきりで、トイレに起き上がるのが精一杯。
それがライブの前日・・・


やおら立ち上がり、外に作ってある方のトイレまで歩いて行って用を足し、
隣の部屋へ入っていくでは!!!
うわッ、ローリーポーリーと一緒に奇跡の復活?!まさか・・・
そうやって、安心させて送り出してくれたんでしょうね~
歩いた姿を見たのは、それが最後。
そして火曜の夜8時半、私の腕の中で、ひと声鳴いて逝きました。
これもまた、あくる日水曜日の京都教室に心配せず行けるようにと、
最後の気遣いだったのでしょう。
あまりに見事で、気高い最期でした。


先月逝ったデブリンの横に、お墓を作って土に還してやりました。
ライブで頂いた綺麗なお花を供え、16年の貴重な想い出に感謝しながら・・・