京都宇治の平等院では今、「失われた愛の腕をさがして」と題した秋季特別展が
催されています。
鳳凰堂の中にお座りの阿弥陀如来さまを取り巻く52体の雲中供養菩薩。
千年以上も前に作られ、文字通り雲の上を飛び舞いながら、堂内を荘厳してきた
ことでしょう。
手には様々な楽器や仏具が持たされていますが、その中で、いつからか手を失っておられた菩薩様の修復が終わり、2日から始まった一般公開に先日早速出かけました。
背面に見つかった「愛」の文字から、その手に持たされた弓と矢。
正に平等院のキューピッドですね~
鳳凰堂の前にある阿字池に、絹のような雨がしとしとと・・・
そろそろ終わりを告げる萩の花
白い萩は、清楚で可憐で私みたい!(言ったモン勝ち~~)
姫水連がひっそりしずくを受け
お化けキノコが大きな顔してました。
何となく急に思い立ち、平等院を訪れた3年前の春。
修復のために外されていた天蓋を、偶然にも間近で見られる最後の日でした。
そのお陰で生み出すことのできたこの「煌やかに悠やかに」(140x100cm)
今、12月5日まで、芦屋市立美術博物館で展示中です。
大きすぎてなかなか展示の機会がなく、3年ぶりに伸び伸びしてることでしょう。
この作品も曼荼羅や来迎図のように、常に皆さんにご覧頂ける場所が与えられると
いいな~と願っております。
何か良いヒントがありましたら、どしどし仰ってくださいね。
抽選でお一人にこれを・・・差し上げるわけにはいきませんけど
平等院へ行くといつも、平安の人たちの息づかいが聞こえるような気がします。
千年を越えて変わらない景色の中で、悠久の時を味わってみられては・・・?