虚を衝かれるとは、まさにこういうことでしょうか・・・
絹甫の家で16年間可愛がられてきたサンちゃんが、昨日急逝しました。
それはそれは綺麗なままで、苦しむことも声を上げることもなく、静かで穏やか過ぎる最期でした。
去年亡くなったアカキチと大の仲良しだったサンちゃん。
体調の悪くなったアカキチを私の家に引き取ってからは、他の子たちともあまり交わらず、淋しかったかも・・・
そんなサンちゃんの異変に気付いたのは木曜の朝。
廊下を歩いて来るや、バタンと横に倒れて!
これまで病気らしい病気もしたことがなく、初めて獣医さんへ直行。
少し脱水症状が見られたので、とりあえず輸液をして頂き、週明けに血液検査をということで帰宅。
それから僅か、30時間ちょっとで別れることになろうとは・・・
一昨年から立て続けにネコ達を見送ってきましたが、このサンちゃんみたいに綺麗なまま逝った子は見たことがありません。
昔からネコは、自分の最期を悟ると家を出て姿を消すと言われ、実際、みんなそうして居なくなりましたが、最近は外へ出られないので、具合が悪くなっても姿を消せません。
そういえばサンちゃん、ここ何日か玄関隅っこの物陰に身を潜め、食事もあまり摂らなかったような・・・
病院から帰ってくると、昨日まで走っていたのに左足がまったく立たず、食事もまったく無関心に・・・
あっ・・・この子、自分の最期を感じてるんだなと思い、家の中で姿を消そうとしていることを手伝ってやろうと決めました。
気持ちも身体も弱っている父や母が辛くないよう、私の家に連れ帰ってたった1日。
でもその間に、不思議すぎるタイミングがいくつも。
丁度2日前に聡甫がブラッシングをしてやったばかりで、毛は真っ白の艶々!
たまたま芦屋に1日だけ戻ってきた次男も、ちゃんとお別れが。
この2枚の写真は、3日前、まだ走っていた時に撮ってた最後の写真です。
最期を感じたら、五穀を断って大地と一体化する、
何年も前、自分の理想としていつも言ってたことです。
今回のサンちゃんに、忘れていたものを教えられた気がしました。
旅立ったサンちゃんが力をくれたのか・・・
絹甫が40日ぶりに教室へ復帰を果たしました。
皆さまから心温かく迎えられ、どれだけ励みになったことでしょう。
教室での2時間、絹甫だけでなく、さまざまな悩みや辛さをお持ちの皆さんが、それらと引き換えに笑顔でお帰り頂けるのは、私たちにとって一番うれしい事です。
元気印で突っ走ってきた絹甫が、車椅子で皆さまに囲まれる日が来るなんて、
誰が想像できたでしょう。
でも案外、今までよりも可愛くて、お教えできることが増えたかも、知れませんね・・・
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