こんなに楽しい!みやび流押絵

各教室での押絵の作品や、道端で出会った季節の移ろい、クスッと笑えるテーマもありますよ~

異文化交流京都教室

2015年08月26日 | こんな押絵(押し絵)がありますよ

第4水曜、穏やかに晴れ渡った京都教室でした。
10月14日からの展覧会に向け、皆さん頑張っておられます。


押絵の帯を出されるN川さん、お太鼓部分の「琵琶」が完成!!
萌黄色の帯に付くと、鮮やかですよ~kirakira2


前回ご見学いただき、今日からお入りのF本さん。
独学で相当なさっておられたようで、あっという間に「こけし」を綺麗に完成!!


今日はまた、インドネシアから体験ご希望の方が7名来られました。
ジョグジャカルタ工科大学で日本語を勉強中の学生さん達と先生です。


押絵を通して、聡甫とジョグジャカルタの方々との交流も長くなりましたね~
20分ほどで出来るように、今日は可愛い手まりを作っていただきました。


皆さんそれぞれの柄と配置で、楽しい仕上がりになりました。


教室の後、西陣の佐々木能衣装さんへ機織り見学にご案内いたしました。た。
こちら佐々木能衣装さんとは、お祖父さまの代から70年近いお付き合いです。


唐織、厚板、長絹など、桃山時代から受け継がれる技法そのままの能衣装を間近でご覧いただけます。


工場の中では5人の職人さん達が黙々と作業中。
響くのは、カタカタと機の音だけ・・・
でもこの機音、西陣でも今はほとんど聞かれなくなりました。



5千本ものたて糸に、細い細い横糸を錐で走らせ、1日僅か数センチの仕上がり・・・
気の遠くなるような作業から生み出される貴重な文化財です。


繭から紡がれる生糸、今では日本で養蚕をしておられるところは皆無だそうです。


絹糸ならではの艶と輝き!14本の絹糸を撚らずに1本の糸にまとめて織られます。



お能や歌舞伎の世界も、少しづつまた上り坂のようで、いつまでも絶えることなく守って頂きたい伝統の技の素晴らしさに触れさせていただきました。


因みにこれ・・・能衣装の端の端を使った家紋の押絵です。