わが古巣の大阪能楽堂へお誘いを。
大西礼久先生(私の師だった信久先生のお孫さん)の「道成寺」に、感動の涙が溢れました。
お能の「道成寺」は、舞台の上で作り物とはいえ、
80キロほどもある実物大の鐘を天井に引っ張って吊るし、
それを落とすタイミングで、前シテが飛び上がって中に入り込むという大仕掛け。
その鐘の中で、面、装束、毛などすべてをすっかり蛇の化身の鬼女に替え、後シテになって登場。
昨今のマジックやイリュージョンの原型かも知れませんね
鬼の赤い毛を初め、様々の新しい演出がなされ、進化する古典芸能を肌を感じさせて頂けました。