9月8日付神戸新聞の夕刊に、絹甫の兄で画家の菅井汲(くみ)の記事が掲載。
子供の頃から、絵を描くこと以外、何の興味もなかった伯父。
私が生まれた時は一番に駆けつけ喜んでくれたそうですが、その2年後に単身パリへ。その後、ほとんど日本へは帰らず、パリを拠点に欧米で作家活動を続けました。
来年は、生誕100年とのこと。
それを聞いた絹甫、「私がひとり、一番長生きするなんて、思ってもみなかったわ!」
音楽や芸術活動に生きた6人の兄弟姉妹の中、今も現役は絹甫だけです。
20年近く前の図録を改めて見ると、以前には読み流していた哲人・菅井汲に触れる気がしました。
・一億人からはみ出した日本人として生きる
・明日の骨董品を作っているようではいけない
・他と全く違った観点から出発した物のみが存在を許される
・追いつくという行為は自身の中でのことで、進んだことにはならない・・・
芦屋ゆかりの画家菅井汲の生誕100年と、押絵に生きる妹絹甫の生誕90年をからめて、何かができないものでしょうか・・・