
ロイヤル教室Tさんの「見返り美人」が仕上がりました。
菱川師宣作でおなじみの浮世絵。
記念切手としても有名ですね。

原画に近い色合いと、作られる方のお好みを考えながらお材料の衣装を揃えます。
Tさんは「渋くて派手」がお好みの方。
臙脂がかった朱地の絞りに、宝尽しの刺繍を施した着物で、帯は菊の柄の唐織。
とても豪華な装いです。

額もオリジナルです。
中の作品に合わせ、縁どりのマット部分に今回は、縞模様の生地を渡して作ってもらいました。
粋になりがちな縞模様ですが、とても品良く、それでいてオシャレな仕上がりで大満足

発注から完成まで、額屋さんとも度重なる調整をし、気が抜けません。
でも、思い通りに仕上がった時は本当に嬉しく、ホッとします。
衣装の生地を作る人、押絵に作り上げる人、そのためのコテやハサミを作る人、
そして出来た作品を収める額を作る人・・・
どの部分が欠けても、思い通りの作品にはなりません。
100年以上、何気なく積み重ねてきたこの作業も今、後継者不足の煽りを受けつつあるのが辛い現状です。
和の文化を愛する人の数は確かに少ないかも知れませんが、以前のことを思うと、少しづつ右肩上がりの気がしています。
ここで私たちが踏ん張らねば!

年齢が上がると、どんなにキャピキャピだった子でも和に目覚めるから不思議ですね~

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