MOBU'S MUSIC MAZE

音楽のこと好きなことなどよしなにほどほどに・・・

きっかけ

2018-11-06 11:30:31 | アコースティック・ギター・トリップ
クラシックギターの若手のコンサートチラシの出演者の
プロフィールを見ていたら、手始めがエレキというのがあった。
どのようにしてそれがクラシックにむかったのかわからないが、
そういう入り方もあるんだとふと思った。

ちょっと前に、押尾コータロー氏を手始めに大学のギターサークルが
たまたまクラシックだったため、そこから進んでプロになったという
ケースもあり、ある意味変わり種のような気もするが、今だと、
それほど不思議ではないのかもしれない。

クラシックギターから入る必然はまるでなく、子供が遊びのように
始めてみたものからその道に入っていくこともあるのだな。

我々の頃は、ギター持ってたら(エレキ?)不良。みたいな言われ方
してたし、周りにはナイロンのクラシックギターしかなかったし、
クラシックギターに鉄弦張ってフォークギターもどきの様なもので
練習してた人もいた。いまは入ろうと思ったらその楽器があるので、
混乱することも少ない。

クラシックギターと言えば「禁じられた遊び」が、知られた1曲。
クラシックギターが広まらないのは、レパートリーが広がらない、
弾きたい曲がない。というのがあったりする。
その世界に入ればいくらでもあるのだが、その外側の人々が聴きたい
というポピュラーよりの曲が今は少ない。

鉄弦でのポピュラー曲アレンジが一時期流行っていた。弾きたいと
思った曲アレンジがそこにあれば、やってみたいと思うケースもある。

しかしながら、クラシックで活動していくには、その世界のレパートリーは
必要で、やはり普段のリスナーには届かないところでその世界は構築
され、ナイロンの世界は自己完結しているのかもしれない。

さてギターを始めるきっかけは何。「女の子にモテたいから」というのがあった。
モテる奴は、ギター弾かなくてもモテるという真実がある(笑)。

ゲンナジ・ロジェストヴェンスキー

2018-11-06 08:36:55 | 音楽夜話(クラシック)
今年の6月に逝去されていた。長命であったし、楽団での活動歴も長く
レパートリーも広かった。録音も多岐にわたりあり、晩年は日本の読響の
指揮台にもあがった。

クラシックを聴いている時にも時々名前は伺っていたし、FMのクラシック番組でも
時折曲が流れたりする。昔、一時期、良く番組表に名前が出ていて、エアチェックもした。
ロシア系の曲チャイコフスキーとかチェックした記憶がある。

改めて聴いてみる。
ホルスト:惑星 ロンドン1980/3ロイヤル・フェスティヴァル・ホール(LIVE)
ブリテン:青少年のための管弦楽入門1981/6大阪フェスティヴァル・ホール(LIVE)
ロジェストヴェンスキー&BBC交響楽団(女声合唱団)

ショスタコーヴィチ:交響曲第4番ハ短調Op.47
ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー(指)
フィルハーモニア管弦楽団 1962年9月ロンドン

前半はちょっと変わってお国ものでない作品を。個人的に好きな作品ということもあるが、 
どのような演奏をするのか興味があった。
ロジェストヴェンスキーは、彼のスタイルがあり、どこにでもそれが表れているような
ところがある。音楽の作り方というか、演奏の仕方というか、彼のやり方が貫かれている。

要職にも付けるという事は、それほど受け入れられないことをしているわけでなく、
範囲の中で作られていることがわかる。しかしながらつまらないものでなく、
聴き手に伝わる聴かせどころを心得た演奏になっていることもあり名声を築いている。

演奏に力があり、オーケストラをドライヴする力は相当なものだと思う。
「惑星」は組曲で曲それぞれのキャラクターがある。それの描き分けはある程度必要。

力技で押し切っているわけではないが、軟でないカロリーの高い演奏をしている。
聴き手の好き嫌いレベルに図られる。LIVEなので傷もあるが、それを超えて
聴きどころのある演奏だったりする。力技の好きな方にはいいかもしれないが、
これは彼のベースにあるものに共感できるかにもよるかもしれない。

ショスタコーヴィチ交響曲第4番

凄い曲で凄い演奏という事はわかる。初めて聴いた曲なので、先入観なしに聴いたが、
ショスタコーヴィチの独特の作風にやられた。ここの所彼の作品を聴く機会があるものの
やられっぱなしでハードルは高く、リピートが必要。
ロジェストヴェンスキーの凄さも感じられた。いまはこんなところか。
もう彼の実演に接することは出来ないが、この様な凄演が残っており聴くことが出来るので、
またいずれ機会があれば・・・。

ご冥福を祈る。