MOBU'S MUSIC MAZE

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レコード芸術2023年4月号の特集「神盤再聴」その輝きは色褪せない。カルロス・クライバーの「運命」

2023-06-21 07:45:46 | 音楽夜話(クラシック)
ベートーヴェン:交響曲第5番、第7番(ウィーン・フィル/クライバー)(1974年)




レコ芸の今年の4月号の特集に「神盤再聴」その輝きは色褪せない。とある。
図書館で借りてきて読んでみる。


その中の1枚を再聴する。クライバーの5番だ。当時まだ無名でウィーン・フィルを
振りグラモフォン・デビューするというリスクの高い離れ業をやってのけた。


カリスマ性はあるといっても、相手はウィーン・フィルだ。そう簡単に伝統を
左右することはしない・させない団体。入念なリハーサルで彼らを納得させたのかも
しれない。これはクライバーの作りだした5番。当時あまりないアプローチで、
賛否両論だったようだけれど、私が聴いたのはCDに入ってからだった。


前に前にと進む彼の演奏に爽快感を覚え、重いだけの「運命」だけではない事に
気づく。こういうアプローチもあるのかと思いながら、いまでいえば古楽の演奏が
こういうイメージつくりの演奏があり、それほど違和感はないけれど、当時はそれでも
カラヤンとは言わないまでも色々比較されたようだ。


改めて聴いてみる。このエネルギー感が最後の1音まで継続してあり、この緊張感を
維持して完璧なアンサンブルを作り出すウィーン・フィルはやはり別物であること。
それに従った彼らも彼らだけれど、クライバーの物言いも、納得させるだけの何かが
当時からあった、ある意味天才肌の指揮者だったのだろうと改めて思う。


歴史の1枚でそれ以降もこの曲のアルバムはいろいろな団体で出され、クライバー盤も
追いつき追い越されることになったけれど、この盤の持つエネルギーは固有のもので、
変えられない何かを持ち、その時代を印象付けている。



モーツァルト・ブラームス クラリネット五重奏曲集 

2023-06-21 07:29:03 | 音楽夜話(クラシック)
6.20
21:05-22:30 14.05-15.30 ORF
Clarinet & Strings Vienna Kammerkonzert


モーツァルト:クラリネット五重奏曲 イ長調 K.581
ブラームス:クラリネット五重奏曲 ロ短調 Op.115
アンコール:ハインリッヒ・ヨーゼフ・ベイルマン(1784-1847)
クラリネット五重奏曲第3番 変ホ長調 Op. 23より第二楽章アダージョ


Clarinet & Strings Vienna
 アンドレア・ゲッシュ Andrea Götsch(クラリネット)
 マキシム・ブリリンスキー Maxim Brilinsky(ヴァイオリン)
 ホルガー・タウシャー=グロー Holger Tautscher-Groh(ヴァイオリン)
 バルナバ・ポプラフスキ Barnaba Poprawski(ヴィオラ)
 シュテファン・ガルトマイヤー Stefan Gartmayer(チェロ)
2023年5月8日 グラーツ、コングレス・グラーツ


モーツアルティアンの踏み絵、「クラ協とクラ五ではどちらがお好きですか?」
その時の気分というか心の持ち様で変わったりする。愛好者まで行かないので、
そのブレはお許しください。クラ協の方が聴いてる回数は多いかもしれない。
室内楽はそのジャンルで聴くことになるので、必然的に少なくなる。
このようなプログラムでないと、積極的には向き合わないかな。


柔らかいクラリネットの音色にモーツァルトで癒される。
ブラームスはどうだったかな・・・。聴いた回数も少ないかお初かもしれない。


冒頭の旋律から引きこまれる。掴みはOK。
こういう年齢になったから室内楽も聴けるように
なったかと思う。渋い楽曲だなと思う。奥深い何かが
あると感じる。シンフォニーとはまた違う世界が構築される。
なかなかな晩年の名曲。これは耳馴染みの良い曲でした。
モーツァルトとブラームスセットで一晩のプログラムを組むことは
アリなのだと思います。


アンコールのベイルマンの曲は優しく響くアダージョ。掴みはOKです。


6月20日生まれのジャズマン エリック・ドルフィー 

2023-06-21 07:29:03 | 音楽夜話(ジャズ)
6月20日生まれのジャズマン エリック・ドルフィー 


Eric Dolphy (Clarinet, Alto Saxophone) was born in Los Angeles, CA, 1928–1964.  生誕95周年 没後59年




ファイブ・スポットのライブとラスト・デイト位しか聴いたことなく語れないのですが、
でもこの2枚でもドルフィーの真価は伝わるような気がします。
割と好きな音です。バスクラで聴くmonkのエピストロフィー。なんかJAZZだなぁと思います。
長生きしてほしかった方ですが、やり切った感もある。不思議な人ですね。
フルートも持ち替え楽器にしても上手い。吹き切れているし、伝わるものがある。


“When you hear music, after it’s over,
it’s gone in the air.
You can never capture it again. ”
「音楽を聴き、終った後、それは空中に消えてしまい、
二度と捕まえることはできない」エリック・ドルフィー。

ミス・アンの演奏後に語られる、彼の有名な生前の真言ですね。

Last Date
https://www.youtube.com/watch?v=ssXrNx9dYOA&list=OLAK5uy_l8uv1TNRvm_KsMl7WovAYA6_fV9BvCGRM&index=1