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ハビエル・ペリアネス(ピアノ)ジュセップ・ポンス指揮トゥールーズ=キャピトル国立管弦楽団 ラヴェル・ファリャ プロ

2025-03-02 14:31:32 | 音楽夜話(クラシック)
3.2


04:00-07:00 20.00-23.00 RadioClassique


ラヴェル:道化師の朝の歌 鏡第4曲(管弦楽版)




ファリャ:ピアノと管弦楽のための交響的印象「スペインの庭の夜」
 ソリスト・アンコール ファリャ:火祭りの踊り


ラヴェル:スペイン狂詩曲


同:ボレロ


ハビエル・ペリアネス(ピアノ)ジュセップ・ポンス指揮トゥールーズ=キャピトル国立管弦楽団
2025年2月6,7日 トゥールーズ、アル=オ=グラン


今年はモーリス・ラヴェル生誕150周年なのだそうだ。最近ラヴェルプロが
多いのはそのためか。1年中ボレロがきけるかも(笑)。




道化師の朝の歌はピアノより管弦楽版で聴くことが多かった。多分これは
変わらないだろう。コンサートでも他の曲に交じって演奏されるので、
単独で聴く感じがあまりしない。小品の枠を出ないけれど印象に残る。






「スペインの庭の夜」
「ファリャの印象主義的な作風が示された作品となっており[1]、気だるさと躍動感を併せ持つ曲想は、
ドビュッシーの《夜想曲》やラヴェルの《スペイン狂詩曲》の影響をうかがわせる。」(wiki)


クラシックの曲にはじめ関心が向いたのは、フランス音楽からだった。印象派の
ドビュッシー等はある意味映画音楽の様で聴きやすかった。それのつながりなのか、
ファリャのこの曲は違和感なく入れた、ラローチャか何かのアルバムを
持っていた。時おり、気が向くと流して聴いていた。


クラシックはベートーヴェンとかバッハとか、何かうんちくが
あったりするけれど、この辺りは余り何ら言われることもなく、
聴いて楽しければそれでいいみたいなところが自分の中にあり
その意味では気楽に聴いていられたのかもしれない。管弦楽も
厚く聴きごたえがあり、ピアノも負けじと弾ききる。協奏曲的な
所もあり、スペインの熱さもありわかりやすいところに
惹かれたのかもしれない。時折このように演目に乗るので、
機会があれば聴いている1曲。楽しませてもらった。


このプログラムの流れの「スペイン狂詩曲」も好きだったりする。
半音で下がっていくテーマが繰り返され、楽器が重なっていくも
ラヴェルの完璧主義はどのような方向でも完成させられるような
凄さを持っている。終演後歓声が飛んだ。


ボレロ。この名曲・難曲楽団員泣かせだと聞いた。各楽器のソロ大会だけれど、
アマチュアだとそれが上手くいかないので、演目に乗らないのだそうだ。
確かにアマオケでボレロの演目が載っているのはあまり見たことない。
それ以外にもオケ曲は沢山あるし、リスクを負うことはないと
いうのがホントかな。プロはそういうわけにはいかないので、
演奏するけれど、プログラムの最後に来て、トロンボーンなどは
10分位休んでいて突然高音からソロが始まるという、演奏家泣かせの
曲らしい。聴く方は次は何とか関心持って見守っているから
そういう緊張感もプレッシャーになるらしい。
トゥールーズ=キャピトル国立管弦楽団はお国ものということで
気合が入っており、ノーミスで演奏したようだ。
ボレロの面白みはいろいろあるだろうけれど、こういう曲を作った
ラヴェルの完璧主義的な側面がよくわかる曲だったりして。
この150周年記念の1年。ボレロ聴かされるぞー。