Gorazd Strlič（チェロ）ダリオ・マチェラーリ 指揮マリボール国立歌劇場交響楽団演奏会 フランク / ブラームス４番

３・１１
04:00-06:00 20.00-22.00 RadioSlovenia


フランク：交響詩「呪われた狩人」
ゴロブ Jani Golob：チェロ協奏曲
ブラームス：交響曲第4番 ホ短調 op.98
Gorazd Strlič（チェロ）ダリオ・マチェラーリ Dario Macellari指揮マリボール国立歌劇場交響楽団
2023年1月10日　マリボール、マリボール国立歌劇場


フランクの晩年の交響詩、１５分程度の作品。書き入れも細かく、鳴りも複雑。掴みはOK。
オペラも交響曲もこなす楽団なのだろう。スロヴェニアにある団体の様だ。


２曲目のチェロ協奏曲はスロヴェニアの作曲家、ジャニ・ゴロブの２０００～２００１年の
作品の様だ。ロマン派から近代くらいの感じがする作品。
メロディー・リズム・ハーモニーはしっかりしていて、２楽章はモダンな感じ。チェロも良く歌う。
作風は映画音楽のようなところも聴かれる。終楽章は民謡調も戻り、盛り上がって終わる。


馬車のスピードのブラームス。いいと思う。時折このような演奏に出会うとある意味うれしくなってしまう。
歌ってるし、聴いていて寄り添える。ほどほどのところがいい。2楽章も同様にゆっくり進む。嫌味がない
スピード。車の移動でなく、歩いて周りの景色を愛でていくような感じ。旋律をかみ砕いて聴かせてくれるような
ところはうれしい。転の３楽章も走らず聴かせる。
終楽章終わりそうで終わらないブラームス。この逡巡感がいい。フルートの哀感も十分。