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ゴルダン・ニコリッチ(ヴァイオリン)指揮スロヴェニア・フィルハーモニー管弦楽団演奏会

2022-05-12 09:52:51 | 音楽夜話(クラシック)
5月7日


02:30-05:00 19.30-22.00 RadioSlovenia


シューマン:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調
同:交響曲第2番 ハ長調 op.61
ゴルダン・ニコリッチ(ヴァイオリン)指揮スロヴェニア・フィルハーモニー管弦楽団
2022年5月6日 リュブリャナ、ツァンカリェヴ・ドム文化会議センター内ガルス・ホールから生中継


シューマンのVn協奏曲には作品番号がない。なぜかと思って調べると、(遺作)なのだそうだ。
生前は演奏されることがなく、(1856年没)死後、81年後の1937年に初演されている。
しかしながら、なかなかよい曲なのではないかと思う。個人的名曲になる曲。
余り演奏される機会もないようで、録音も50種類前後に満たない。


「ピアノ曲『天使の主題による変奏曲』の主題と協奏曲の第2楽章が酷似していたため」
演奏されないという前段のエピソードもあったようだけれど、ロマン派的な流れのある
曲に仕上がっている。思わずシューマンだなぁと思ってしまう。
旋律のこってり感がシューマンらしい。クララに寄り添っている様な。


ゴルダン・ニコリッチ(ヴァイオリン)が協奏曲では指揮振りをし、2番では指揮に回る。
なかなか忙しい演出だけれど、演奏家としてステージに立ち、後進の指導に大学の教壇に立ち
そして指揮活動も行っている八面六臂の活躍をしている。


現在は指揮と教授の仕事が主なのかもしれないけれど、時折、このように演奏家として
指揮台に立つ。


2番は1楽章から遅めのテンポでゆっくり旋律を歌っていくようなつくりをしている。
多分聞いた中では1番遅いテンポだと思う。歌っていくシューマンも最近少ない中で、
あっぱれな解釈だと思う。かと言って重く聴こえないところがいい。
2楽章は他の演奏家でも聞かれるテンポで押してくる。3楽章はゆったりと歌う。
癒されるようなテンポ。終楽章。堂々と大団円。良く作りこんでいる感じがした、
いい演奏を聴いた。


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