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ザ・ナイツ The Knights 2024年6月25日 ニューヨーク、セントラルパーク モーツァルト・フィガロの結婚序曲 べ-トーヴェン田園他

2024-06-27 08:16:00 | 音楽夜話(クラシック)
6・26
08:30-10:30 19.30-21.30 WQXR


モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」 K.492~序曲
ファランク (1804-1875):交響曲第3番 ト短調 op.36
ベートーヴェン (1770-1827):交響曲第6番 ヘ長調 op.68「田園」


ザ・ナイツ The Knights
2024年6月25日 ニューヨーク、セントラルパーク






「騎士団」という名のオーケストラ。人数的には
室内オケくらいの規模の団体なのかもしれない。
1990年代にニュー・ヨークで作られ、古典から
現代曲まで、幅広く活動しているようだ。


今回は野外ステージで有名なセントラルパーク。
ジャンルは違うけれど、「サイモン&ガーファンクル」
もここで、無料のコンサートを開き、ザ・ナイツも
ここで同様の無料コンサートを開いた。
この時期の風物詩のようだった。


モーツァルトのフィガロの結婚序曲はちょっと
人が少ないのかスカスカな感じもしたが、屋台骨は
聞こえた。
2曲目のファランクはベートーベンより少しあとの
作曲家だけれど初めて聞く名前だった。
作品は古典派かもしれない。
1楽章は入りから後半になるまでちょっと落ち着かなかったが、
後半と最後の部分は情感ありでまとめ、拍手が来た。
2楽章はそこそこ集中でき、旋律も美しくホルンのアンサンブルもよかった。


3楽章はスケルツォなのか早めの展開が聴かれた。耳を惹くものは
あるけれど、普段、ベートーベンなど聴いていると、ファランクのが
いいとしたら、やはりベートーヴェンはその上を行くというか、
それなりのすごさが聴かれる。終楽章もいいのだけれど、ベートヴェンは
矢張りその上を行くと思われる。


今夜は「田園」。
古楽風のアプローチ。ノン・ヴィブラートで、サクサク進む。
明るい感じの田園。割とあっさり目に聞こえる。
大きなドラマも作らず、淡々と進めて、雷のシーンはどーんと
聴かせ、山場を作りその後の幸せの時間を稼ぐ。
こういう古楽的なつくりも聴いていて新鮮に聞こえる。
長さを感じさせない演奏だった。



6月25日生まれのジャズマン ジョニー・スミス

2024-06-27 08:14:18 | 音楽夜話(ジャズ)
6月25日生まれのジャズマン ジョニー・スミス


Born on this day, June 26th…


Johnny Smith (Guitar) was born in Birmingham, AL, 1922–2013.生誕104周年 没後11年


片岡義男氏の彼の紹介記事で知ったギタリスト。
活動歴は長かったけれど、耳にすることはなかった。
アルバムも店頭で見たことないし、廃盤扱いのものが
多かった。随分後になってラジオか何かで聴いた
ことはあったものの、印象が薄かった。
当時珍しくギルドのフルアコを使っている。その後、ギルドや
ギブソンからシグネチュア・モデルが出たりしたものの、一時期は
Ⅹ-500あたりのモデルを使っているように思う。今日はその
モデルがジャケ写にある、彼の名盤「バーモントの月」を
聴いている。スタン・ゲッツが参加していることも勝因。


Moonlight in Vermont
https://www.youtube.com/watch?v=w6enDI7Dfo4&list=OLAK5uy_mH3Y6v4RWb0bJRzkG-iSgEyjN3HhG6z08





JAZZさくら Black Bottom Brass Band

2024-06-27 08:10:45 | 音楽夜話(ジャズ)


6.25


JAZZさくら Black Bottom Brass Band


90年代に関西で結成された、ニュー・オリンズ・タイプの
ブラス・バンド。ルーツ・ミュージックの様な編成と曲で、
活動を始めたが、現在ではメンバーの入れ替えもあり、
内容も少しアレンジされている様子。これは前のメンバーで
録音されたセカンド・アルバム。ブルースっぽくも、ソウルっぽくも
日本人にわかりやすい様にアレンジされて演奏されている。
関西にしても、憂歌団とか、このようなバンドとか、なにか
ルーツに根差したものを追求していくバンドがあって、
面白かったりする。関東ではなかなか見られない光景なので、
西高東低のイメージはなかなかぬぐえないけれど、こういう
サウンドは残っていってほしいと贅沢な相談だけれど、
思ったりする。


MEET UP ON THE STREET
https://www.youtube.com/watch?v=JKQzAE0DIk0&list=OLAK5uy_mslvNY22kg3R2spoF_phMXmVAWyPtih9E&index=1



JAZZさくら 市原ひかり(tp、flh)

2024-06-24 09:34:19 | 音楽夜話(ジャズ)

『Anthem』
1. Anthem
2. Urim & Thummim
3. Just Fade Away
4. The Thinker
5. He’ll Know
6. CLC
7. Repetition
8. Revive


【メンバー】
市原ひかり trumpet & flugelhorn
宮川純 piano
清水昭好 bass
横山和明 drums


2021年リリース。


NHKのJAZZ番組のLIVE収録で出演されてたりする。
生きのいいトランぺッター。トランペッター原朋直氏に
師事していたこともある。音色が魅力的な人だと思う。
たしかに、ポップス系の音色とはちょっと違うけれど
それが魅力。ワン・アンド・オンリーと言われれば
それまでだけど、それが、宝だし力になる。
それと、耳についたのは、宮川 純氏のピアノだった。
この方は、市内のライブハウスにも以前来たことがあった。
いまは有名どころの箱でやっており、名前もきっと売れてきた
のだろうと思う。この人の演奏術はどこから形成されて
きたのか。固いソリッドな感じのピアノ、ハービー以降の
プレイかもしれないけど、しっかり自分のものにしている。
かっこいいのだ。この人のオルガンも結構好きだったりする。
伸びてほしい若手。


藤田真央(ピアノ) ルーツ・ラインハルト指揮ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団 グリーグ・モーツァルト・ライネッケ

2024-06-24 07:08:39 | 音楽夜話(クラシック)
6.24




03:03-05:00 20.03-22.00 DeutschlandRadio


グリーグ:組曲「ペール・ギュント」第1番 op.46
第1曲「朝」(ホ長調)
第2曲「オーセの死」(ロ短調)
第3曲「アニトラの踊り」(イ短調)
第4曲「山の魔王の宮殿にて」(ロ短調)


モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番 ニ短調 K.466(ライネッケによるカデンツァ)


ソリストアンコール1グリーグ:抒情小曲集第一集より第5曲 愛の歌
         2ブラームス:8つのピアノ小品Op76‐8ハ長調 カプリツィオ


ライネッケ:交響曲第2番 ハ短調 op.134「ハーコン・ヤルル」




藤田真央(ピアノ)
ルーツ・ラインハルト指揮ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
2024年6月13日 ライプツィヒ、ゲヴァントハウス




グリークのペールギュント組曲は、中学当たりの音楽鑑賞の時間に聴いた
記憶がある、それ以降も何度か聞いており、旋律などは、どこか記憶の淵に
あり、思い出すことができるのはある意味不思議。プログラムは、ライネッケの
教え子のグリーグの曲にちなんで取り上げられているか。


有名な20番のピアノ協奏曲。久々の藤田真央氏登場。
ライネッケ(1824年6月23日)という作曲家の生誕を祝ってのプログラムか。
若干のタメがあったり、工夫が見られた、テンポは気持ちゆったり始められて
それが維持される。1楽章の第2主題がニ短調で再現さたのちにカデンツァがある。
その部分がライネッケが創作したものを使ったか、割と派手に作られていた。
(wiki)にこの曲のカデンツァについての表記があって、7-8人の
作曲家がこの曲のカデンツァを創作している。ベートーヴェンとブラームスが
有名で、表記がなければ、だいたいベートーヴェンのそれをつかっているとのこと。
3楽章にもある。これも、華麗なピアノを持って2楽章の主題も再現されたり、
内容てんこ盛りでいわゆる演奏者のフリースペースなので、ある意味何でも
アリなのだろうけれど、節度を持って作られたものが残っているのかもしれない。
藤田氏はこれを暗譜で通したのだろうけれど、普段はベートーヴェンを使っているかは不明。




カール・ライネッケは「1860年にライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の楽長、
音楽院の教授に就任する」(wiki)。
楽団とのつながりも深そうで、再演に関してもこのようなプログラムが組めるつながりを
持っていたのだろうと思う。


ロマン派風の作りの2番。後半のメイン・プロに持ってくるだけのことはある。
シューマンに師事しているし、メンデルスゾーン・シューマン・ショパンの影響がある(WIKI)。
確かにロマン派の薫り高く、それでいてくどくないところがいい感じに聞こえる。
聴きこんで、するめのようになってくると、その面白さや良さがわかり好きな1曲になる作曲家に
なるタイプかも。初めて聴いたけれど、聴き通せる感じの曲だった。ここという一番の旋律は
見当たらなかったけれど、総じてよくできている感のあるもの。