MOBU'S MUSIC MAZE

音楽のこと好きなことなどよしなにほどほどに・・・

大野和士指揮ブリュッセル・フィルハーモニック オルフ「カルミナ・ブラーナ」

2024-06-23 21:19:39 | 音楽夜話(クラシック)
6・23


オルフ:世俗カンタータ「カルミナ・ブラーナ」


オードリー・ルナ(ソプラノ)
ローレンス・ザッツォ(テノール)
ヤニック・デブス(バリトン)
フランドル放送合唱団 Vlaams Radiokoor
オクトパス室内合唱団 Octopus Kamerkoorフランダース少年合唱団 Flanders Boys Choir
大野和士指揮ブリュッセル・フィルハーモニック
2024年6月22日 ブリュッセル、フラジェから生中継


去年の7月くらいの放送で、このオルフの
「カルミナ・ブラーナ」を山田さん指揮で聴いた。
なんかプリミティブな匂いのする曲だけれど、
熱に浮かされて聴いてしまうようなダイナミックさと
繊細さを持つ、不思議な曲だ。中身知らなくても
そのダイナミズムで持ってかれるようなところがある。
大きな合唱とオーケストラのパワーで聴ききれる。
今回は大野和士氏だ。このような曲もやるんだと
思いながら聴き進んだ。日本語の解説を見ながら聴いたので、
この曲の「世俗」の意味がよくわかった。最後の大団円の
盛り上がりもすごかった。時折聴くにはいいものだった。



マリア・ジョアン・ピレシュ(ピアノ) ジョヴァンニ・アントニーニ指揮バイエルン放送交響楽団 シューベルト4・5番 モーツァルト/ジュノム

2024-06-23 21:12:11 | 音楽夜話(クラシック)
6.20


03:04-05:00 20.04-22.00 BR-KLASSIK


シューベルト:交響曲第4番 ハ短調 D417「悲劇的」


モーツァルト:ピアノ協奏曲第9番 変ホ長調 K.271
ソリスト・アンコール:シューベルト:ピアノのための2つのスケルツィ D 593


シューベルト:交響曲第5番 変ロ長調 D485


マリア・ジョアン・ピレシュ(ピアノ)
ジョヴァンニ・アントニーニ指揮バイエルン放送交響楽団
2024年6月20日 ミュンヘン、王宮内ヘルクレスザール


4番はベートーヴェンを意識したような作りで、シューベルトの
交響曲作の深化を見たものと言われていますが、「悲劇的」と
いうタイトルよりも、「基本的には力強さと情熱、明るさと素朴さ」
のようなものが感じられる作品のように思えました。
聴いた感がわりとさわやかというか重くなかったのが後半の
5番につながりそうな期待を持ちました。


ピリスの9番ジュノームは明るく爽やかに弾かれている感じがした。
屈託なくストレートに表現された感じで、ある種のモーツァルトらしさ
を表現されていたのではないかと思った。1・3楽章と2楽章の対比が
面白かった。

5番。前半の作品の中では割と聴いていた記憶がある。









クリスチャン・マチェラル指揮フランス国立管弦楽団 フォーレ・レクイエム

2024-06-22 16:47:47 | 音楽夜話(クラシック)
6.21


03:00-05:00 20.00-22.00 FranceMusique


マタロン Martin Matalon:管弦楽のための協奏曲(世界初演)
リスト:ピアノ協奏曲第2番 イ長調 S.125
フォーレ:レクイエム ニ短調 op.48


アリス=紗良・オット(ピアノ)
エドウィン・クロスリー=マーサー(バリトン)
ルシール・ドラ Lucile Dollat(オルガン)
フランス放送少年少女合唱団
フランス放送合唱団
クリスチャン・マチェラル指揮フランス国立管弦楽団
2024年6月20日 パリ、フランス放送オーディトリアムから生中継


1曲目は初演の現代曲。バルトークのそれより一歩進んだ感のある曲だった。
今後演奏されるかどうか別だけれど、楽団の機能的なものをよく生かした
作品のようだ。




久々のアリス=紗良・オット。現在はリストを取り上げて
サーキットしている状況なのか・・・。
番組ではリストの1番のP協、フォーレの舟歌、ピアノ5重奏の
一部が流れた。なぜか、アリスのリスト2番は聞けなかった。
番組でそのあたりのことを触れたのかもしれないが、流ちょうな
フランス語はわからない。残念(>_<)。


フォーレのレクイエムは有名だし、その中でも有名曲はあり、
流れてる機会もあるが、なかなか聴くことがなかった。
随分間が空いている気がする。
3大レクイエムと称されるけれど、モーツァルトなどと比べると
随分感じが違う。作曲動機も違うし、選ばれている内容も
ミサに当たらないものもあるようなので、別物と考えても
いいのかもしれない。その意味ではモーツァルトよりも
今風といえないこともないかもしれない。
より自由な作風というか。
久々聴いたけれど、まだ聴きこみが足りないかな。
今は聞くだけで十分かな。



第16回ゲザ・アンダ国際ピアノ・コンクール・ファイナル

2024-06-22 16:43:15 | 音楽夜話(クラシック)
6月20日


第16回ゲザ・アンダ国際ピアノ・コンクール・ファイナル


02:30-05:03 19.30-22.03 Espace2


ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番 ト長調 op.58
バルトーク:ピアノ協奏曲第2番 sz.95
グリーグ:ピアノ協奏曲 イ短調 op.16


ダウマンツ・リエピンシュ Daumants Liepiņš(ピアノ)(1)


ドミートリー・ユーディン Dmitry Yudin(ピアノ)(2)


イリヤ・シュムクレール Ilya Shmukler(ピアノ)(3)


パーヴォ・ヤルヴィ指揮チューリヒ・トーンハレ管弦楽団
2024年6月8日 チューリヒ、トーンハレ




ピアノ協奏曲3曲のコンサートなんてめずらしいなと
思いながら、深夜録音した。
よくよくプログラムを検索していくと、
「第16回ゲザ・アンダ国際ピアノコンクール」とでた。
ファイナルの演奏会だった。それで・・・。


5月30日~6月8日1次(36名)・2次(12名)セミ・ファイナル(6名)
・ファイナル(3名)というくくり。
課題曲もきっちり主催者側で決められていたりして、既定のプログラムを
用意させてそこで抽選して演奏。プログラム数も結構多く、格式のある
コンクールのようだった。コンテスタントのコンクール・サーキットも
あるようだけれど、日本からも進藤実優、吉田茜、尾崎未空、久末航、
黒田哲平、小林海都、各氏が出場。




第1ラウンド
PART1
スカルラッティーの課題のソナタのなかから1曲
バッハの平均律第2巻の前奏曲とフーガから
(前奏曲とフーガセットで)1曲。
スカルラッティーかバッハのどちらか1曲。


PART2
ベートーヴェンの課題のソナタ12曲中から、
候補3曲上げ、当日はその中の1曲。
PART3


ショパンの練習曲集Op10(第1~12番)
         Op25(第1~12番)


リスト:パガニーニによる大練習曲 S.141(第1~6番)
リスト:超絶技巧練習曲 S.139(第1~12番)
候補3曲上げ、当日はその中の1曲。


/参加者はオーディションの90分前に、オンライン応募で
選択した作品の中から各部分ごとに1曲ずつ、演奏する3曲が通知される。
/演奏順は自由ではない(パート1→3の順)






第2ラウンド


A大規模曲 B小規模曲 C自由選択曲5分程度。
リサイタルプログラムを3つ用意し当日はそれから1つ。


ピアニストがレパートリーにするであろう曲が
満載で、ここに上げるべくもないけれど、
色々コンクールの規則があり、コンテスタントも
用意が大変な様子が見て取れる。
第2ラウンド2日目に久末 航さんが残り、
セミ・ファイナルにすすんだ。36人中の12人に
残り、セミファイナルの6人にも名を連ねたのは
すばらしい。このコンクールでは日本人優勝者は
出ていないというコンクールらしい。


セミファイナル モーツァルトの協奏曲
課題中2曲用意し、その中の1曲を審査員が選択し当日演奏。
モーツァルト・セミファイナル進出者(6名)[演奏日]
Daumants Liepins, 29 (LV) [6.3] No17
Wataru Hisasue, 29 (JP) [6.3]  No 9
Dmitry Yudin, 23 (RU) [6.3] No24
Liang Dai (A Bu), 24 (CN) [6.3] N024
Kate Liu, 30 (US) [6.4] N020
Ilya Shmukler, 29 (RU) [6.4] NO17
コンテスタント使用ピアノはスタインウェイ1択の様だ。


コンクール中審査員のアルゲリッチの誕生日(6/5)あり
会場で祝った。
審査委員長の名に、リコ・グルダとあった。フリードリッヒ・グルダを
父に持つ50歳台で委員長を務めている。ピアニストであり、
裏方の仕事もこなしている。ショパン・コンクールはパスしても、
このコンクールはまだ骨があると考えるのか、アルゲリッチの参加は
やはり重みがあるように思う。


Daumants LiepinsのNO、17
セミ・ファイナルの初めは明るく輝かしくではないけれど、
何かこの曲のツボを抑えたような的確な演奏に思えた。
かたいわけでもないけれど、緩いわけでもない。
ある意味ちょうどよい感じが伝わる。


久末さんの9番「ジュノーム」を聴いてみる」。
ほんの気持ちあっさりしているかなとも思うけれど、
審査員はどうとるか。客席は割と受けていたが・・・。


Dmitry Yudinの No24 9番の後の24番はいいくじ引いたかも。
短調から始まるもののモーツァルトの陰りなどもうまく弾きこなしていた
感じもあり、ある意味曲に寄り添いつつ弾きこなしていたと思う。
オケと指揮がいい演出していたかも。
2楽章が落とし穴か。気を抜かないで行けた。


2日目。
Liang Dai の N024
しっとりと始まった24番。モーツァルトは簡単に聞こえて奥が深いと思う。
このようなコンクールでも、落とし穴はある。そこにあるかわからないのが
怖いところ。普通に弾けて当たり前。その上を目指さないと表現者として
問われる。音楽家としてこれからやっていくにしても、いばらの道の
様な感じもする。1音1音に心を込めて。作曲家に奉仕・・・。
終楽章で少しミストーンがあったかも。残念。もう少し拍手があっても
いいのでは・・・。


Kate Liu,の N020


曲の広げ方はいいと思う。温感もあるし、何がそぐわないのか
よくわからないけれど、モーツァルトは音を転がすだけでは
ダメなのかもしれない。少し粒があれてるかな・・・。
終楽章微妙に早いかな。緊張感と引き換え。終演後、ブラヴォー飛んだ。
多分今回お初。頑張った感がある。


Ilya Shmuklerの NO17
オケとの音の合い方は一番なのではないか。粒たちもいい。
モーツァルトが安定して聞こえる。まとめ方もやはりうまかった。
ブラヴォー2人目。


チャットに
「Even the orchestra sound more casual than yesterday」
とあった。オーケストラの音も昨日よりカジュアル(くつろいでとか
気軽というような意味か)に聞こえというコメントがついていた。
矢張り聞いた感じそうとらえる方もいたようだ。


そして、上のファイナルの記事に行くことになる。


ということはファイナル進出は


Daumants Liepins:ベートーヴェン・ピアノ協奏曲第4番ト長調Op58
Dmitry Yudin:バルトーク・ピアノ協奏曲第2番SZ,95
Ilya Shmukler:グリーグ:ピアノ協奏曲 イ短調 op.16


の3人となり、演奏後の優勝者発表は、


1位 Ilya Shmukler +観客賞+モーツァルト賞
ハンガリーラジオ局芸術班特別賞


2位 Daumants Liepins
Dmitry Yudin
今回は3位なしの1位2位二人という結果。


久末航
リスト/バルトーク賞、ベートーヴェン賞


Daumants Liepins氏の4番の協奏曲は、調性の明るさを味方にして
良く健闘していたと思う。
Dmitry Yudin のバルトークは、難しい技巧もあるだろうけれど、
作品としてのまとまりの良さを求めていたのかもしれない。
バランスはよかったように思う。
グリーグはいろいろなところで弾き込んだのだろうと思う。
完成度も高い様に聞こえた。



瀬川千鶴 「One Step Closer」 推し。

2024-06-20 09:45:41 | 音楽夜話(ジャズ)
瀬川千鶴(EG AG)


6/5生まれ  O型 横浜市 法大卒


アコギガール #87 『 瀬川千鶴 (前編) 』
https://www.youtube.com/watch?v=tlZc_-_iyGc
アコギガール #88 『 瀬川千鶴 (後編) 』
https://www.youtube.com/watch?v=GZua5vjKbrA&t=51s




夜中トイレで目が覚めて、寝床に戻ったらあまり眠気が
ないので、ラジコのタイムフリーで「濱ジャズ」を
聴き始めた。この回は若手の女性ギタリストで
アルバムを発売したところでの出演のようだった。
ジャズ・アヴェンジャーズという女性フュージョン
グループのギタリストでもある。
その彼女が、腕達者な先輩ミュージシャンをバックに
自作曲で弾きまくったソロ・アルバムだった。
狭義のジャズではなく、広義のフュージョン。
色々なものが混じっている音楽。
女性ギタリスト。先にデビューしていた、
浅利史花女史より多分年齢的には若い。
大学でいえば浅利さんが4年の時
入学したくらいだったりする。、もしJAZZ研
(法大)だったりしたら面識ぐらい
あるかもしれない。でも、瀬川さんは
布川俊樹氏に師事していたから、クラブ活動
していたかわからない。


エレキもアコギも両刀使い。バランスよく弾けていると思う。
反射神経も良く、器用さも半端ない。そのうえセンスもある。
若いころ中高生?は16時間/日くらい弾いていた。
プロの人の発言では寝てるときと、風呂・飯・トイレ以外は
ギター持ってた。という話を聞く。
押尾さんなどもそうだったようだ。そのくらい弾きこめば
形になる人もいるだろう。探求心も旺盛で、これは
どのように弾くかなど、突き詰めた結果でもあるのだろうと思う。
弾くのが楽しくてしようがない。セッションや演奏自体音楽する
ことに幸せがあるようなタイプなのかもしれない。幸せなことだ。


アコギでいえば、アコギガールでも弾いていたが、
押尾さんあたりの影響もあるか。デパーチュアなどと、
似ているし、戦メリなども弾いている。タッピングも
ボディー・ヒットも難なくこなしてしまう。
これは今の人でなければできない。
現在のアコギ使用機材(ヤマハLJ56ARE)にもタッピング用の
グッズ(マルチ・クラップ)などついていて、
右下には透明のゴルベ板(傷・表板割れ防止)の処理がしてある。
用意万端だ。
エレキはよくわからないので、ヘッドのメーカーロゴを読むと、
フリーダムとある。東京の手工メーカーの様で、セミオーダー
なので、プロ仕様だろうと思う。多分調整もそこに出していると
思われる。

あとは作曲能力。彼女自身のイメージ力を形にできる能力がまた
すごい。ミュージシャンに伝播していく力もある。
普段何もないときは、普通の女性であるが、一たびギターを
抱えると、私違うんです。みたいなスイッチがあるのかもしれない。
そんな感じがうかがえる。


プロデュースに矢堀孝一(ギタリスト)これが大きいかも。
話通じそう。彼女のイメージ力を形にできるメンバーが
集まったようだ。


瀬川千鶴 1stフルアルバム「One Step Closer」オフィシャル
インタビュー&全曲解説
https://www.youtube.com/watch?v=t_BpVPRpVb8&t=20s
ご本人が自作アルバムを語るというのはなかなか聴ける機会もないので、
このようなものはありがたかったりする。メンバーの推しもまんざら
ではない。
フルアルバムのすごさを聴く。一時期の上原ひろみさんのよう。
一昔前なら渡辺香津美氏のトチカあたりのエネルギーを感じた。




#大髙清美Key  古川初穂p
#鳴瀬喜博b *須藤 満b
*坂東慧ds 多田涼馬ds
中園亜美ss


#CASIOPEA-P4 *T-SQUARE




「Departure」 瀬川千鶴
https://www.youtube.com/watch?v=QSPy4TUjE3o


瀬川千鶴「Trap」(Official Music Video)
https://www.youtube.com/watch?v=n3BzgbbNubU