もじもじ猫日記

好きなこといっぱいと、ありふれない日常

カルチャーナイト 2006

2006-07-21 23:55:15 | アート
今晩は”カルチャーナイト”
美術館などの公共施設からTV局などの民間施設まで
市内81箇所で夜のイベントがあった。

”ナイト”だから当然夕方始まり。

まずJAでクイズとアンケートに答えて、
お米と牛乳とラップをゲットした後、
バター作り体験(ペットボトルに牛乳を入れて振る)と
精米体験(ペットボトルに玄米いれてつつく)
をしているお子様を横目に、近代美術館へ。
だって大人は一人も参加してなかったもん。
(付き添いの母は多数)

美術館ではロビーで中国音楽の演奏会。
二胡とピアノと歌の男性。
とてもエキゾチックな旋律に聴き入る。
お子様連れから年配の方が階段にまであふれていた。
演奏は一時間で終って、
常設展も無料で観られたので観る。
(今回の企画展は興味がない)
偶然、中学の美術の先生の絵があった。
画家兼先生だったもんな。
東山魁夷の版画があったのもうれしかったし、
近代美術館はガラスがいいんだよなぁ。
ガレやドームはやはり美しい。

しっかりと観て回ったら思いのほか時間がかかったので、
混んでる予感ありありのTV局をはずして、
知事公館を見に行った。
中に入るのは初めてなので(平日しか入れない)
古い建物好きとしてはワクワクでしたが、
うーん、たいしたことないかも・・・。
それでも、厚い一枚板のドアや真鍮のドアノブや窓の金具、
つやつやとしている木の階段の手すりと飾り。
すこし歪んでいる昔のガラスなどがツボ。
そして帰りがけに入り口の木の扉の裏を見たら、
太いかんぬきを発見。
今時かんぬきって防犯になるの?
多分セコムとかしてると思うけど・・・。

靴の選択を間違えて足が痛くなったので、バス移動。
”市役所庁舎見学ツアー”に参加しようとするもタイミング悪く断念。
花火の音だけ聞きながら帰り道についた。

いや~、夜の動物園もすごく行きたかったんだけど、
道の両脇が森なので夜歩くのは(徒歩派)恐かったので辞めた。
ホッキョクグマの子供が見られたらしいのね。

今日から大通り公園ビヤガーデンが始まったので、
夜の札幌おだちまくってるな、確実に。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

A to Z cup House

2006-07-01 23:11:48 | アート
奈良美智さんの弘前で開かれる個展
A to Zにちなんだカップ酒が販売され、
売り上げの一部は個展の基金になる。
(A to Zにはボランティア運営)
と知れば、ほおっておけない、
奈良さん好き&酒好きなワタシ。

ネットで調べたところ、
青森県外はイトーヨーカドーのみ扱いなんだって。
ふむ、なに繋がりなのか。
近くにヨーカドーがないので、
一番行きやすいお店に問い合わせたところ、
4,5個しか入荷しないという恐ろしい返事だったので、
あわあわと予約したのは、
あのつまんない”情熱大陸”の前でした、良かった。

今日、地下鉄に乗って取りに行って来た。
縦長のお家の形の箱に、三つの窓が開いていて、
そこからカップに描かれた絵が見えるようになっている。
キュート!かわいすぎ!
なんと、アルミの蓋にまで奈良さんの絵が!
蓋も捨てがたし。
飲んじゃだめなの?
どうしたらいいんだぁ~!

まあ、落ち着いておいおい考えよう。
どうどう、自分。

”情熱大陸”の内容については、
奈良さんも全然納得していないことが解った。
そうだ、あんなの奈良さんの良さも、絵の力も
何も伝えていない。

「一億円の絵を見たよ」がスゴイことではなく、
「すごく心が震える絵を見た」が大切なこと。
一億円が見たい人は、お金を見にゆけばいいのだ、どこかに。

奈良さんが言っていた
「職業として選んだわけじゃなく、生き方として選んだ」
だけはポイントをあげるけど。
よしもとばななも書いていたけれど、
人はあらゆる場面で選んで、そして自分で決めている。
カツ丼と親子丼を選び、
曲がる道を選び、
部屋に飾る花を選んでいる、
その小さな選択の全てが積み重なって、
重大な決断のきっかけとなる。
誰もおしつけてはいない(いけない)
選ぶのは自分。

感性を磨け!
(奈良さん風に。ふふふ)


話は変わって、
ドイツVSアルゼンチンはPKまでもつれたんだ~。
120分しか予約してなかったよ・・・。
イタリアVSウクライナはさっき見た。
技も超絶、ユニフォームも引っ張りまくりの試合は、
美形からワイルドまで揃っていて、
なにもかも世界レベルですなぁ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

芸術の森美術館 1

2006-05-27 21:47:31 | アート
企画展”Lovely~らぶりぃ~”

北海道在住の現代美術作家展。
ポスターの
くてっ、とした茶色のうさぎがかわいらしい。

手芸のようなインスタレーション、
キャラバンのようなうさぎ、
かわいらしいキャラクターのイラスト、
などなど。

なるほど「かわいい」作品たち。
でも、『わかんないわー』を連発している奥様がいたように
現代美術というと、なんだか難しい気が。
私は『きれい』『かわいい』『なんだろう?』など
心が動かされればそれでいいかと思ってるし、
今回は難解な作品はなかったので、
楽しかった。

時々本当に『わからん!』作品もあるよね。
特に抽象画は苦手。
それでも美術館は好きだな。

北海道にもアーティストが沢山いるのにびっくり。
”文化不毛の地”だと思っていたので。
アートや音楽をやっている友人と、昔よく話していたのは
『北海道の文化は、滝のようにザーザー落ちていて
残ってゆく土壌がない』
みんな東京に行っちゃったもんさ。
少しは変わってきているのだね。
でも、写真展は少ないし、
おもしろい巡回展も札幌には来ないことが多いけど。

芸森の話題は続く。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

三鷹の森 ジブリ美術館 2

2006-03-06 20:52:34 | アート
短編映画は三作品上映しているけれど、
ひとつしか観られない。
上映時間とあれこれ考えて
「やどさがし」を観ることに。

女の子が旅にでる話で、
声?音?の担当が矢野顕子とタモリ。
セリフがなくて擬音や鼻歌が二人の声のみ。
あとマンガのように書き文字で
”うよ~ん”とか擬音が沢山でてくる。
謎の生き物?なども子供に大うけ。

映画館の土星座は
映写室が電車みたいなつくりで中が見える。
天井にも壁にも画が描いてあって、
椅子は段々のベンチで、
小さいけれど楽しい空間。

大混雑のおみやげショップで迷うも、
金に糸目がついていたので、
たいした物買えず。
カフェは混んでいたのでパスして、
もう一度中をぐるりと回って、
日が暮れた屋上にも登る。

消火栓?とかもジブリっぽくデコレートしてあったり、
トイレの装飾もそれぞれに違ったり、
とにかくキョロキョロしまくり。

企画展で”アルプスの少女ハイジ”をやっていて
実際にスイスに行った時のスケッチやら、
スイスで使われている道具やらの展示がされていたのだが、
大きい犬のぬいぐるみを指差して
「パトラッシュだよ」と言っていたお母さん。
それは犬種が違います。
これはヨーゼフです。

すっかり暗くなった井の頭公園に浮かぶ美術館に
『絶対また来るから』と心で誓い
帰り道につくアヤシイお姉さんが一人。

帰りはバスで吉祥寺に出て、
おしゃれな立ち飲み屋で〆ました。
結局飲むのであった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

三鷹の森 ジブリ美術館 1

2006-03-05 21:49:31 | アート
書き忘れてました。
お正月に行ったんだった。

いつも東京に行く時はチケットが買えなくて、
今回初めて。
吉祥寺はよく行くし、
井の頭公園の中を歩いて三鷹までも何度も行ったけれど、
今回は中央線を三鷹で降りてみた。
専用のバスに乗らずに、
玉川上水沿いを歩いて行く。
夏だと木々も草も生い茂って、随分と景色も違うだろうな。

井の頭公園について歩いていくと、
屋上のロボット兵が見えて小走りになる。
入場時間の30分ほど前なのに、沢山の人がいる。
ニセの受付にはトトロ。
建物の外観がすでに私好みでワクワクする。

いよいよ入場。
フィルムのチケットは、う~ん、
明かりにかざしてよく見ると、
トトロの、
メイがいなくなってサツキがトトロに合いに行くところで、
草をかきわけている場面。
これって・・・。

入り口のステンドグラスから
もう周りの大人も子供も「あっ」と言いっぱなし。
そこここに、キャラクターが隠れている。
吹き抜けの広間の螺旋階段を登ったり、
触って良さそうなものはどんどん触って、
屋上でロボット兵を見たり、
心の三歳児大暴走。
だって楽しいんだもん。
でも、見た目は大人なのでネコバスでは遊べないのだった、ぐすん。

映画の生まれる場所の
原画とかラフとかが壁一面に貼ってある、
種々雑多なモノに囲まれた仕事スペースのようなところでは、
近づける範囲の画をじっくり見て、長居。
だってあの映画のあの場面や、キャラが
そこにあるんだもの。
コーフンしちゃうって。

短編映画の上映時間に合わせて並んで、
映画を見た時間以外は
館内をぐるぐる回って歩いた。
楽しすぎる~。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ナムジュン・パイク死去!

2006-01-31 23:20:47 | アート
近くまで来た友人からの電話で
出かけてお茶して
ぐたぐだと語って帰り、
某ブログを覗いたら
ナムジュン・パイク死去
とありました。
うわ~、なんで知らなかったんだろう。
ニュースでやってた?
現代美術ってそんなに重要じゃない?
まあ、私の中でも
80年代のニューウェイブとセットになってるぐらいの認識ですが、
ショックだわ。
時代は変わって行くのね~
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

植田正治展と"日本の子ども60年"展

2006-01-12 21:09:28 | アート
植田正治は以前にも一度個展を見たことがある。
それは札幌市写真ライブラリーで。

それ以前にも彼の作品は目にしていた。
砂丘を舞台にした、スタイリッシュな演出作品。
たとえば菊地武夫の広告などで。
リアリズムとは対極にある写真だが、
作品の力としては同等のインパクトがある。

何気ない雑誌の一ページでも
「あ、植田正治!」と思わせるオリジナリティのある写真が
私はとても好きだ。

"日本の子ども60年"展
は、戦後ということで時代を感じるものでしたが、
昭和20~30年代が多かったかな。
洋服に下駄ばきの子供や、集団就職の風景や
炭鉱や山里や下町の子供たちの姿が
竹の子族やローラー族に飛んで、
平行して、受験戦争の低年齢化
そしてゴスロリまで変化する時間のわずかなこと。
40年そこそこで子供たちは顔立ちまで変わっている。
中学を卒業したての金の卵達の顔は、
今の二十歳にもない大人びた顔だった。

個人的には、
坊ちゃん刈りやおかっぱの子供たちの写真が
どことなく懐かしくて好き。
スカートをパンツにたくし込んでのゴム飛びとか。
(私より前の年代ですよ。念のため)

あと、年配の方々が見ながら懐かしげに風俗を語ってましたね。
お喋りOKの展示だったので。
皆さん気持ちがその頃にかえってたみたいです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ワダエミの衣装世界

2006-01-07 16:16:54 | アート
いわずと知れた
「HERO」「LOVERS」の衣装製作者
ワダエミ。

両方の映画とドラマ「八犬伝」、舞台「浪人街」の衣装がありましたが、
「浪人街」のは触れるんですよ~。
触りましたとも~、後ろに回っても見ましたよ。

私は彼女の使う”赤”が好きだけれど、
”赤”だけで幾種類あるものか。
そして、色の美しさもさることながら、
”絹”と書いてあっても質感が
つるつるだったりざらざらだったり様々。
着物の縞を織りではなく、はぐことで表現していたり、
鎧を革で作ってあったり、
イマジネーションに驚く。
TVで『柄じゃなくて絞りっぽいなぁ』
と思っていたものは辻が花染めだったり。

近寄って見たあとに離れて見ると、また違って見えるし、
動いた時の美しさももちろん計算されている。
それはスクリーンで鑑賞済み。
そこが普通の美術品と違うところか。

美しいものを見た、という気がした。
図録が売り切れていたのが残念。
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

イサム・ノグチ展

2005-08-06 19:52:24 | アート
なんといっても”エナジーボイド”の存在感がすごかった。
今回は池の中に展示されているのだが、
見る角度によってイメージが違う。
実物の持つ力、圧倒的なパワー。

あと”2mのAKARI”が笑っちゃうぐらいスゴイ。
実用としての”AKARI”シリーズはもちろん知っていて、
いつかお部屋に置きたいものだが、2m・・・。

モエレ沼公園のの原案の模型などもあった。
モエレ沼公園には、2,3年前に行ったきりで
(その時にもかなりの部分は出来ていた)
グランドオープンしてからは残念ながらまだ行ってない。
地球に彫刻をするという壮大なイメージ。
そして本人亡き後それを現実化していった人々。
役所仕事としてはあっぱれだ。
世界に誇れる素晴らしさ。

大通り公園に”ブラック・スライド・マントラ”という滑り台がある。
今の季節、子供たちが順番待ちで滑っている。
遊べる彫刻、素晴らしいじゃないですか。
モエレにも遊具コーナーがあって楽しいです。
秘密ですが、
大人なのに登ったりくぐったりしちゃいました、くふふ。

そして、今日は8月6日。
広島の原爆慰霊碑は丹下健三の依頼でイサム・ノグチが創るはずだったそうだ。
が、直前に【アメリカ人だから】という理由で拒否されたという。
先日の「新日曜美術館」で放映していたエピソードだが、
色々と考えさせられてしまった。

※困ったおばちゃん
作品をぺたぺた触って「鉄かしら~」と言ってたおばさんに
思わず「触らないで下さいって書いてあるでしょ!」と怒ってしまった。
非常識にも程があるわ、全く。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

奈良美智展

2005-05-18 22:36:23 | アート
「From the Depth of My Drawer」
というのは「僕の引き出しの奥から」という意味だそうで、
80年代から現在に至る作品の中から、奈良さん本人がセレクトした作品の展示になっているとのこと。

2002年にも来た弘前。吉井酒造煉瓦倉庫。
そこにまた来た。またしても奈良さんの作品を見るために。

チケット売り場から見える中庭に白い犬。
中庭の雪が溶けてからやってきたコだ。
「よくきたね~」なんて言われてる気がしてじっと見た。

倉庫の中は前回と同じようで、違っていた。空気の感じとか。

最初の部屋の前に写真が貼ってあって、
笑顔の子供達や犬やそこに映っているものは、
後の部屋で見たスライドもそうだけれど、本当に奈良さんの見たままだと感じた。
余分なものを足していない、奈良さんの目に映ったまま。

作品はドローイングが沢山あったり、小屋の中での展示があったり、見ごたえがあった。
その中で双葉を手にした皿絵の女の子に、すごくひかれて、何度も戻って見てしまった。
自分の中の希望、という普段意識しないところに繋がっていたみたいだ。
あと、前回もあった「Fountain of Life」は、八角形の小屋の中に。
好きな作品なので小屋の周りをぐるぐると回りながらじっくり見た。

最後の小屋の中にあった6枚の皿絵。
「Shallow Paddles」の中の2枚にくぎづけ。
赤い水?の中に浸っている女の子から目が離せない。
何一つ似ていないのに『これ私だ』という気持ちがどんどんわいてくる。
そして、そのとなりのワンコの女の子が『大丈夫だよ』と云ってくれている。
小屋のベンチに座って5分くらいか、一人きりで見ることができたのは、偶然じゃなかったなぁ、と時間がたってから思った。
まさしく、私の心が映って見えたのだ。
あの作品を見ただけでも、本当に行って良かった。心からそう思う。

あと心がほわーっとしたのは、
個人蔵の作品を貸し出している方の多さと、
一点、”老人保健施設所有”という作品があったこと。
奈良さんの作品のある老人施設。
素晴らしいじゃないかー。
っていうか、ロケンロールな場所だなぁ、きっと。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする