もじもじ猫日記

好きなこといっぱいと、ありふれない日常

「めがね」

2007-11-26 00:05:31 | 映画
11月16日

公開からは随分とたってしまいましたが、
そんなことで味わいの変わる作品ではないです。

冒頭から不思議な始まりかた。
「来たっ」
そんなのどうして解るの?
なんてひっかかっては、この世界を楽しめないよね。

そんな不思議な南の島に、
何を詰め込んできたのやら
ガラガラと大きいスーツケースを引きずったタエコ。
泊まるのは
「お客さんがいっぱい来ると困る」宿、ハマダ。
おいしそうなご飯をつくる主はユージで、
わんこはコージ。(ラストが笑えるの)

謎のかき氷屋・サクラの教える”メルシー体操”も、
教師をしているというハルナも
どこかしら謎めいていながら、
奇妙にアットホームな島の生活。
それに馴染めないタエコは宿を変えようとするが・・・。

海辺のかき氷屋が物々交換で成り立っていたり、
”たそがれる”才能って?だったり、
朝の”お座敷サクラ”の存在だったり
ある種のファンタジーですが、
ぎゅうっと固結びになった心の人は楽しめないかも。
そういう人にこそ楽しんでもらいたいけどな。
笑える場面も沢山あるし、
景色もきれいだし、
昼ビールがおいしそうだし。

仕事帰りで良かった~。
すごくビール飲みたくなったもん。
いや、本当に「ビール飲んで帰ろう」と話していた人いました。
私はお家で日本酒しましたが、寒かったんで。てへ。

サクラの不思議な佇まいにリアリティがあったのは、
ひとえに
”もたいまさこ”という稀有な女優さんの存在ですね。
もはや「反則」とも呼べないくらいの演技。
い~な~。

皆でおいしいご飯を食べて、
適度に身体を動かして、
”たそがれる”
人生はシンプルにすることだって出来るのだ。

なんでみんな「めがね」?
なんで赤い毛糸オンリー?
そういうところは平気でスルーしましたが、
ヨモギくんはタエコの何なの?
はちょっと乙女心にひっかかりましたね。
あと、ウクレレなら解るけどマンドリンかぁ~。やられた。

タエコの洋服が可愛すぎて
タイトルロールのスタイリストを注意深く見ていたら、
堀越絹衣だー!
80年代後半のanan愛読者には涙モンでした。
コメント (2)
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