もじもじ猫日記

好きなこといっぱいと、ありふれない日常

嘆願書じやなくてさ

2014-11-05 23:52:02 | 考え事好き
田舎町で尊属殺人事件を起こした少女に
町の人口より多い人たちの嘆願書が提出された。というニュースをやっていた。
罪を軽くではなく、
少女の裁判を非公開の家裁で行ってくれという内容。

あんたたち、知ってたんでしょ。
どんな仕打ちをされていたか。
度を越したしつけなんかじゃない虐待の様を。

守ってあげられなくても
誰か言ってあげて欲しかった。
逃げてもいいんだよ、って。
「親」というポジションにいるだけで役割を果たさず
守ってくれるという最低限のことも放棄した奴は
「親」じゃないから。
他人よりたちの悪いクラッシャーだから逃げていいんだよ。

高校生が家出したって
悪い男にひっかかるかもしれないし、
働く場所もないかもしれないけど、
生きては行けるし、
生きているかぎり状況は変えられる。
頭が良い子ならなおさらだ。

この世で一番憎いやつを殺して自分が前科者になるなんて
どう考えても納得できない。
私はそう思って、やらなかった。
周りの人も
状況は変えられなかったが、心を支えてくれた。
庇ってくれた人もいた。

あの女の子は、嘆願書の話を聞いてどう思うのだろう。
助けてほしかった。と話せる相手は今はいるのだろうか。
些細な事柄でも自分がどうしたいか、
それを考えることもできないだろうな、今も。
支配されちゃうから。

大きなモノを背負って生きていかねばならなくなった少女の
重荷を少しずつ引き受けなければ
見て見ぬふりをした人たちのの心の重荷も
一生消えないよ。
嘆願書では相殺されないからね。
コメント
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