もじもじ猫日記

好きなこといっぱいと、ありふれない日常

「検察側の罪人」

2018-09-24 23:40:49 | 映画
予告編などでみていた
最上が机を叩いて「検事でいる意味が無い!」と沖野を指さす場面
あの言葉を吐き出すまでの最上の行動を知ると
恐ろしいシーンだ。
”正義”の峰を転がり落ちながら
たどり着く谷底に己の”正義”があると信じる最上。

尊敬する先輩である最上に、そしてその背後の権力に
異を唱える沖野を支える”正義”

色々考える作品でした。


登場人物では
「諏訪部はあなたのポチになります」というセリフと深いお辞儀が印象深い松重豊。
そうそう、昔は悪役多かったですね。
設定としてはリアリティに欠けそうな闇の何でも屋を
本当にいるのではないか、と思わせた。

何より松倉役の酒向さん気味悪すぎ。
身体の動かし方とかも異質で、何か欠けているか過剰か
不均衡な人物の表現として巧み。

あと、クソやくざの音尾くんが怖くて
道産子は心の中で『音尾くんもすっかりいい役者になったな』と
身内目線がチラホラしたのは、ね。


ミステリーだからさすがにネタバレしませんが
大人の鑑賞に堪えうる作品でした。
ただ、音楽の使い方がちょっとうるさかった。
コメント
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