もじもじ猫日記

好きなこといっぱいと、ありふれない日常

無題

2010-11-07 22:48:33 | コトバ
港町の秋の夕暮れ

鳴っているのは鐘の音
啼いているのは名も無い小鳥
泣いているのは淋しい女

坂を下るバスは海に落ちていくような速度で
女は乗れやしないようだ
傾斜がきつくて上ることもできないようだ
それであんなに泣いているのか
坂の途中で立ち尽くして手放しで

どんどんと日が暮れるよ
暗くなったらますます動けやしないよ
山からは冷たい風と闇が吹き降りてくるし
海からは波が吼えてくるだろう
その泣き声よりも大声で
早く助けを呼びなさい

私は助けを呼べないままで
目の前に急停車した夜を走るバスに
行く先も確かめず乗り込んだの
そうしたら
運転手のいないバスは
人の目には映って消えて
幽霊船のように夜の港町を彷徨い走り続けるバスでした

今や行方不明人として口の端にものぼらなくなりました

そこで泣いている女
早く助けを呼びなさい
港町のあやかしに からめとられないうちに早く
このバスの中は
海の底より淋しいから
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無残 秋 初雪

2010-11-06 23:40:53 | Weblog
天気が良かったので
円山公園近くのレストランでランチ。
タパスん時行ったお店で、楽しみにして行ったのに
う~ん
私の好みの味じゃなかったわ。
おいしいし、雰囲気のいいお店なのに残念。
2000円出すとランチでもシビアになりますぜ。

円山公園に散歩しに行ったら
”入っちゃダメ”テープがあちこちにぐるりぐるりと。
先日の初雪で樹や枝がずいぶんと折れて、
それがまだ落ちてきそうで危ないということ。
確かに
枯れてもいない太めの枝も
青々とした葉も
地面にまとめられてこちらもぐるりとテープ巻きで、そこここに。

花壇の花は咲いたままで地面にはりついていた。
何が起きたかわからないまま
降り積むぼた雪に押しつぶされていったのだろう。
無残 

紅葉もまばらで
日のあたり方で色のつき方が違う。
植物も季節を乗り越え損ねたのか、今年の天候には。
そりゃ異常気象だわな。

正気に戻るというかヘンなテンションで
妙なもの買い漁る日々の今日この頃。
使っていないクリニークのクリスマスコフレまで買いそうです!
だってKEITAのポーチつくんですよ、ああた!
KEITAよKEITA MARUYAMA。
ポーチだけ売ってくださるとありがたい。

あ~、リリー・フランキーさんに会いたいわ。
なんで?
わかんないが寝る。
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雨の小樽 古本市

2010-11-03 22:54:10 | Weblog
11/3は小樽市立文学館での古本市に行く。
めずらしく決めている年中行事。
去年はそれどこじゃなかったのでお休みしましたが、
今日はおっとり行きました。

午後着だとやはり品薄な上に、規模が小さくなってましたので
20分ほどで見終わり、文庫7冊+2冊購入。

ごひいきの文学館コーヒーを飲んで手紙書いて、
もちろん展示も見て
本の重さにめげてすぐに帰り支度。
毎回ですが、ほぼ文学館一本勝負の旅。
だってロッカーは駅まで戻らないとないんだもん。

さすがに
ちょろっとワイン飲んで来ましたけどね、うふふ。
二層に雲の流れる曇天を眺めながら
バタバタ音立てて降る雨を見ながら
ワクワクしたのは
調子が良くなってきたのかと思われます。


映画はこないだ「スープ・オペラ」も観てますし、
ゲキシネ「蛮幽鬼」と「トイレット」も観てますので
本も今ものすごく面白いのを読んでますので
SIONの野音に次いで、書きたいと思ってはおります。
というか、
覚書で残して起きたいのに身体がついて来ない日々でしたのよ~。

外は早くも冬の匂い。
ちゃんと紅葉も見ていないというのに。
窓から眺めた海は、いつもの11月と同じように
中也の詩のような荒れた海。
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