行雲流水

仏教をテーマとした記事を掲載しています。

快楽におぼれるな

2015年02月06日 | 法句経
世のことすべて 美 うるわ しと 観

諸根 こころ ただおもむくにまかせ

口にするもの 節度 はかり なく

こころはよわく はげみ少なし


誘惑者 まよわし

はかかる人を

魔手 て にはとらえん

まことに、かのつよ風の

力よわき 樹木 き を吹き倒すごと (法句経第7番)



世間知らずで苦労知らず、この世は楽しいものだと思い込み、
快楽におぼれ、
食べたいものは、満腹になるまで食べ、
怠けてばかりいるものは、悪魔のささやきに苦しむことになる。
弱い樹木が風に倒されるように。 


世のことすべて 美 うるわ しとは見ず
諸根 こころ はよくととのえられ
口にするもの、 定量 ほど をこえず
心 信 しん に、はげみはつよし
誘惑者 まよわし もかかる人を
魔手 て にとらうすべなし
まこと、つよ風に
微動 ゆる がぬ岩山のごと (法句経第8番)


この世の本質は苦しみであると知り、
快楽におぼれることなく、
食べ過ぎずに腹八分目にし、
自分を信じて、勤めはげむ者は、
悪魔も逃げていくことになるだろう。
岩山が風にびくともしないように。
 

苦しいことの中から楽しみを見つけていくのが人生です。快楽ばかり追い求めていると、あとはむなしさと苦しみだけが残ってしまいます。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする