写真集と同時に名刺1000枚が出来上がりました。
実はこの名刺、自費出版サロン「ゆるり」様のご厚意で、無料で印刷していただきました。
無料は申し訳なかったので、裏面に広告を載せてあります。
写真展で配布します。
この出版社は、長崎のシンボル眼鏡橋のすぐ近くにあります。
でも、地元だから選んだわけではありません。
この時代、打ち合わせや入稿は全てメールでやり取り可能ですので、地元である必然性はありません。
可能な限り安価に抑えるため、ネットで数十社をピックアップしました。
そのうち写真集にふさわしいクオリティでサービスをしているところに絞り、その中でもっとも安く出来るところがなんと地元の出版社だったのです。
いくらインターネットが発達しているとはいえ、対面での細かい打ち合わせや印刷の質を確認しながらの作業は、安心感が違いました。
それに「ゆるり」には、名刺以外にも、本来別料金の色校正や表紙のPP加工を無料でしていただきました。
今回の写真集は、たびたび「1000円で大丈夫なの?」という質問を受けました。
それは、印刷・製本の価格が単に安いというだけでなく、数々のコストダウンのための工夫がなされているからです。
まず、表紙カバー、帯、見返し、まえがきなど極力装飾を省きました。
写真集のスペックをまとめると、こんな感じです。
ちなみに紙質には品質の低い順に、下質紙、中質紙、上質紙、コート紙、アート紙などがあります。
・B5判 本文48ページ
・並製本 無線綴り 表紙PP加工
・表紙:アートポスト紙200kg 本文:アート紙135kg
・高精細FMスクリーン フルカラー オフセット印刷
印刷原稿の作成については、Photoshopを駆使して、フィルムのスキャニング、画像のレイアウトはもとより、デザインや文字入れに至るまで100%自作しました。
データ入稿には数多くのルールがあり、それはRGBでは色が狂うためCMYKで作成するとか、写真は350dpi以上、文字のアウトライン化、塗り足しの設置、チャンネルレイヤー不可といったことです。
これをお願いすると、それだけで数十万円のコストアップに繋がります。
そして、ばかにならないのが販売流通のコストです。
もし書店に流通するとしたら、配送料・販売手数料・在庫保管料がかかり、売れなければさらに返送料がかかります。
書店へは日々自費出版物の販売依頼があり、販売面積は限られているので、売れにくい写真集はあまり長期間置いてくれません。ひどいケースでは、店頭に置くこともなく返送されてくるそうです。
これは前回の写真集出版の時に痛い目にあっていますので、最初から想定外でした。
前回同様に作成販売していたら、いくら印刷・製本費が安いところを選んでも利益は出ませんが、出版社の協力と努力の甲斐あって、46.2%の利益率(完売した場合で計算)を実現できました。
これがそのまま震災の寄付額になっています。