MOONLIT STORY ~月夜の物語~

月明かりに照らされた惑星地球をテーマに星空の写真を撮り続けています。

521 金環日食に向けて Part 2

2012-01-08 12:07:38 | 星の写真

前回ND400フィルタで太陽の試写をしたが、減光率の関係でF16以上に絞り込まざるを得なかった。
絞り込むことで影響が懸念されるのが、回折現象による解像度の劣化である。
そこで、ND8フィルタを新たに購入した。

この狙いは、ND8追加 → F値を3段減少 → 解像度アップ という効果である。

※市販のNDフィルタは可視光に比べて赤外線の減光率が低いため、まぶしくなくても目が焼ける恐れがあります。
 絶対にレンズを通して直視せず、ライブビューで見るようにしてください。
 また、カメラのCMOSセンサーなどを壊してしまう恐れがありますので、自己責任でお願いします。



試写は、300mm望遠にリアコンバータ(レンズ後方のグレーの鏡胴)を装着し、600mm望遠相当で行った。

◆共通データ

 カメラ:PENTAX K-7
 レンズ:smc PENTAXM★67 300mmF4ED
 ISO:100
 カスタムイメージ:風景(JPEG)
 フィルタ:ND400+ND8





テスト撮影の結果は以下の通り。画像はピクセル等倍。





結論から言うと、F16(合成F32)が最も解像度が高かった。
それどころか、F16から絞りを開けば開くほど解像度が落ちているではないか。
これはいったいどういうことなのか?と考察する前に、リアコンバータを外した状態で再度テストを行った。
同じくピクセル等倍。





こちらはF11が最もよく、絞るに従って解像度が劣化する結果となった。
つまり、見事ND8追加の効果が表れたわけだ。

では、リアコンバータを使用した場合はなぜ効果がなかったのか?
それは、リアコンバータ追加によってレンズ収差が増大し、絞り込むことによる収差の改善が回折現象による劣化を上回ったからではないだろうか?
また、600mmともなれば、ピントがかなりシビアとなる。
ピント合わせは何度もピントリングを小刻みにずらしながら慎重に追い込んでいったのだが、それでも微妙なピントずれがあって、絞り込みと共に改善されていったのかもしれない。



さて、結論としてどうするかというと、300mmF16+2倍リアコン,ND400,1/8000secで撮影に臨むこととした。
もちろん、300mmF16+2倍リアコン,ND400+ND8,1/1000secという設定も可能だが、フィルタの枚数を増やせばそれだけ画質の劣化を招くので、なるべく少ない方がよい。
結局、ND8の追加は無駄となったわけだ。(^_^;)

ちなみに、NDフィルタ2枚重ねによるフレアやゴーストは、予想通り発生しなかった。



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